映画.comでできることを探す
作品を探す
映画館・スケジュールを探す
最新のニュースを見る
ランキングを見る
映画の知識を深める
映画レビューを見る
プレゼントに応募する
最新のアニメ情報をチェック
その他情報をチェック

フォローして最新情報を受け取ろう

検索

浅野忠信、京都国際映画祭「三船敏郎賞」を受賞 「牧野省三賞」は新藤次郎氏に

2017年10月12日 23:15

リンクをコピーしました。
喜びをかみ締めた浅野忠信
喜びをかみ締めた浅野忠信

[映画.com ニュース] 吉本興業グループが企画推進する京都国際映画祭2017が10月12日、京都・西本願寺で開幕し、オープニングセレモニー内で「牧野省三賞」「三船敏郎賞」の授賞式が行われた。今年は故新藤兼人監督の次男としても知られるプロデューサー・新藤次郎氏が「牧野省三賞」、「沈黙 サイレンス」「マイティ・ソー バトルロイヤル」(11月3日公開)などに出演し、世界でも活躍する俳優・浅野忠信が「三船敏郎賞」を受賞し、歓喜のコメントを寄せた。

「牧野省三賞」のプレゼンターを務めた俳優・津川雅彦から「新藤兼人監督と一緒に数々の名作を世に送り出してくれた功績によって、今回の受賞に至りました。次郎ちゃん、『牧野省三賞』もらってくれてありがとう!」と激励の言葉を投げかけられた新藤氏は、「私の父も同じ賞を受賞させいただいております。とにかく光栄です」としみじみ。「新藤兼人が京都の地で映画界に入ったのは、23歳の頃と聞いています。その後、設立した独立プロ・近代映画協会の本社もこの地にありました。新藤兼人にとって京都がなければ、その後の映画人生はなかったはず」と語った。

そして「牧野省三さんという名前は、僕らにとっては歴史の人。そして独立プロの元祖だったと思っています。当時は映画を誰でもつくってよいという時代ではなかった。それでも自分がつくりたい映画を製作するために、自分のプロダクションを打ち立てた。牧野さんがいなければ、新藤兼人も独立プロを設立する思いには至らなかった」と告白。やがて「私自身も『牧野省三賞』の名を汚さないように頑張っていきたいと思います」と意欲を示していた。

思いの丈を語った新藤次郎氏
思いの丈を語った新藤次郎氏

一方、役所広司仲代達矢阿部寛に続いて「三船敏郎賞」を獲得した浅野。選考委員の映画評論家・佐藤忠男氏は、三島有紀子監督作「幼な子われらに生まれ」での好演を例に挙げた後「四方八方に気をつかいながら泰然自若としているさまは、日本人としての理想像のひとつ。三船さんとはタイプが違うけれど、胸を張って推薦できる。(今年の選考は)非常に楽でした」と受賞理由を明らかにした。

トロフィーを受けとった浅野は「大先輩である三船敏郎さんの名を冠した賞をいただけるというのは、俳優としてとても嬉しいです!」と喜びを爆発させた。「(三船に)お会いしたことはないですが、役をつくるうえでの疑問を何度か尋ねたことがあります。その都度、僕の勝手な思いですが、答えをいただいて、様々なことを乗り越えてきた。(今回の受賞は)自信につながりますし、これから三船さんのような俳優になれるように頑張っていきます」と心の底から謝意を示していた。

木村大作氏、野上照代氏、篠田正浩監督も受賞している「牧野省三賞」は日本映画界の発展に寄与した映画人に、「三船敏郎賞」は国際的な活躍を期待される俳優に贈られる。京都国際映画祭2017は、10月15日まで開催。

フォトギャラリー


Amazonで関連商品を見る

関連ニュース

映画.com注目特集をチェック

関連コンテンツをチェック

シネマ映画.comで今すぐ見る

aftersun アフターサン

aftersun アフターサン NEW

父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。

HOW TO HAVE SEX

HOW TO HAVE SEX NEW

ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。

愛のぬくもり

愛のぬくもり NEW

「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。

痴人の愛 リバース

痴人の愛 リバース NEW

奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。

卍 リバース

卍 リバース NEW

文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。

蒲団

蒲団 NEW

文豪・田山花袋が明治40年に発表した代表作で、日本の私小説の出発点とも言われる「蒲団」を原案に描いた人間ドラマ。物語の舞台を明治から現代の令和に、主人公を小説家から脚本家に置き換えて映画化した。 仕事への情熱を失い、妻のまどかとの関係も冷え切っていた脚本家の竹中時雄は、彼の作品のファンで脚本家を目指しているという若い女性・横山芳美に弟子入りを懇願され、彼女と師弟関係を結ぶ。一緒に仕事をするうちに芳美に物書きとしてのセンスを認め、同時に彼女に対して恋愛感情を抱くようになる時雄。芳美とともにいることで自身も納得する文章が書けるようになり、公私ともに充実していくが、芳美の恋人が上京してくるという話を聞き、嫉妬心と焦燥感に駆られる。 監督は「テイクオーバーゾーン」の山嵜晋平、脚本は「戦争と一人の女」「花腐し」などで共同脚本を手がけた中野太。主人公の時雄役を斉藤陽一郎が務め、芳子役は「ベイビーわるきゅーれ」の秋谷百音、まどか役は片岡礼子がそれぞれ演じた。

おすすめ情報

映画ニュースアクセスランキング

映画ニュースアクセスランキングをもっと見る

シネマ映画.comで今すぐ見る

他配信中作品を見る