【全米映画ランキング】傑作SFの続編「ブレードランナー 2049」が首位デビュー
2017年10月11日 13:00
[映画.com ニュース]先週末の全米ボックスオフィスは、ライアン・ゴズリング&ハリソン・フォード主演の「ブレードランナー 2049」が約3100万ドルのオープニング興収で首位デビューを飾った。
同作は、1982年公開の傑作SF映画「ブレードランナー」の35年ぶりとなる続編。前作の舞台2019年の30年後の米南西部を舞台に、ブレードランナーのK(ゴズリング)の魂の彷徨とともに、約30年間行方不明となっていた元ブレードランナーのデッカード(フォード)の数奇な人生が描かれる。
OP興収約3100万ドルは、業界の予想値が4500万~5000万ドルだったため、やや見劣りする数字だが、ティーンエイジャーが喜ぶSFアクションではないし、ハリウッドメジャーの超大作としては珍しく「人間とは何か」を問いかけるテーマがあり、しかも2時間43分という長尺なので、そういった点を考慮するとまずまずの数字とも考えられる。早々に打ち切られたところもあった前作の公開時と比べれば「大分まし」という見方も出来るだろう。
レビューはオリジナルをも凌ぐ出来映えとの声も多く、オリジナル作品と同様に、いろいろな意味で<息の長い>作品になる可能性を秘めている。共演はジャレッド・レト、ロビン・ライト、アナ・デ・アルマス、シルビア・ホークス、デイブ・バウティスタ、エドワード・ジェームズ・オルモス。脚本は前作から続投のハンプトン・ファンチャーに、「ローガン」のマイケル・グリーン。リドリー・スコットに代わってメガホンをとったのは「灼熱の魂」「プリズナーズ」「メッセージ」などで知られ、現在ハリウッドで最も注目されているドゥニ・ビルヌーブ。
2位に入ったのはイドリス・エルバとケイト・ウィンスレット主演のサバイバルドラマ「The Mountain Between Us」。たまたま乗り込んだチャーター機が山中に墜落し、生き残った男女2人がサバイバルするうちにお互いを恋愛対象として見るようになり……という内容。OP興収、レビューともにパッとしないスタートとなった。監督は「パラダイス・ナウ」「オマールの壁」のハニ・アブ・アサド。
その他、人気TVアニメ「マイリトルポニー トモダチは魔法」の映画版「My Little Pony: The Movie」が4位にランクインした。
今週末は、「007 カジノ・ロワイヤル」のマーティン・キャンベル監督がジャッキー・チェン、ピアース・ブロスナンと組んだアクション「The Foreigner」に、ルーク・エバンス主演の伝記ドラマ「Professor Marston & the Wonder Women」、ホラー「Happy Death Day」などが公開となる。