竹野内豊が若頭!「孤狼の血」白石監督オファーに出演即決&ヤクザ役に初挑戦
2017年10月1日 05:00
[映画.com ニュース] 俳優の竹野内豊が、役所広司主演作「孤狼の血」(白石和彌監督)に出演し、暴力団の若頭に扮していることが明らかになった。ヤクザ役に初挑戦した竹野内だが、ド派手な衣装を身にまとい個性的なパーマ姿を披露するなど、初めて尽くしで新境地を開拓した。
第69回日本推理作家協会賞を受賞した柚月裕子氏の同名小説が原作で、「警察小説×『仁義なき戦い』」と評されたことで知られている。舞台は、暴対法成立以前の昭和の広島・呉。捜査二課の新人・日岡(松坂桃李)は、ヤクザとの癒着が噂される刑事・大上(役所)のもと、暴力団系列の金融会社社員失踪事件の捜査に参加する。違法捜査も辞さない大上に戸惑いながらも、日岡は経験を積んでいく。やがて失踪事件を機に暴力団同士の抗争がぼっ発し、大上は大胆かつ強引な秘策に打って出る。
竹野内が演じたのは、江口洋介扮する一之瀬守孝が若頭を務める尾谷組と敵対する加古村組の若頭・野崎康介。派手な衣装とパーマが目を引く存在で、“呉弁”をまくし立てるなど強烈な存在感を放っている。「彼女がその名を知らない鳥たち」に続く白石組となったが、「撮影直後に、白石監督から『今度、竹野内さんに出て欲しい作品がある』と言われ、台本も読まずに『はい』と返事をしていたので(笑)、台本を読ませて頂いた時は完成度の高さに『素晴らしい作品になる!』とワクワクしました。今まで、いい人だったりエリート的な役が多かったので、またひとつ、白石監督の現場で新たな役に挑戦出来る事が嬉しかったです」と明かし、今作への思いの強さをうかがわせる。
以前から方言のある役に挑んでみたかったそうで、「呉弁は抑揚が激しかったり、イントネーションを間違えると関西弁のように聞こえてしまったりするので難しかったですが、呉出身のスタッフの方と確認しながら取り組める事が楽しかったです」と述懐。初めて尽くしであっても現場を満喫したようで、「衣装が想像していたものと全く違って、とにかく派手でした(笑)。ですので角刈りはやめ、衣装に合う髪型をヘアーメイクさんと話しながら作って頂きました」とこだわりを語った。
なお今作にはほか、真木よう子、石橋蓮司、滝藤賢一、田口トモロヲ、駿河太郎、矢島健一、中村獅童、ピエール瀧、音尾琢真、中村倫也らが出演している。2018年5月12日から全国で公開。