「ブレードランナー」短編アニメ製作決定&予告公開!渡辺信一郎が空白期間の一大事件を描く
2017年9月15日 08:00

[映画.com ニュース] SF映画の金字塔「ブレードランナー」(1982)と続編「ブレードランナー 2049」をつなぐ短編作品の1エピソードを、人気アニメ「カウボーイビバップ」や「アニマトリックス」を手がけた渡辺信一郎監督が手がけることがわかった。
「ブレードランナー 2049」では、前作のメガホンをとったリドリー・スコットが製作総指揮を務め、新たに「メッセージ」「ボーダーライン」「プリズナーズ」のドゥニ・ビルヌーブ監督を起用。2019年の近未来を舞台に、労働用の人造人間“レプリカント”の暴挙を阻止する捜査官“ブレードランナー”の追跡劇を描いた前作から30年後。現役捜査官のK(ライアン・ゴズリング)が30年間行方不明だったデッカード(ハリソン・フォード)を探すところから物語が始まる。
「ブレードランナー ブラックアウト2022」と題された短編アニメは、第1作と最新作の間に横たわる“空白の30年間”の出来事を描く内容となる。渡辺監督が「ブレードランナー 2049」の製作スタジオであるAlcon Entertainmentからオファーを受け、今回の抜てきにつながった。予告編も公開され、渡辺監督が「アニメの仕事をするうえで1番影響を受けた作品はやはり『ブレードランナー』になります。やるならぜひ自分がやりたいなという気持ちもありましたので、今回参加させていただくことになりました」と経緯を語っている。
渡辺監督は「アニメ版を製作するにあたり、気をつけたことが2つありました」と続け、「1つは『ブレードランナー』に最大限のリスペクトを払うこと。もう1つは、イミテーションにはならないようにすること」と明かしている。予告編では、近未来的な建物が並ぶカットや工場のようなものが煙を上げるシーン、黒いフードをかぶった女性キャラクターや肌が緑色の男性キャラクターが描かれており、作品の世界観を感じ取ることができるものとなっている。
第1作から「ブレードランナー 2049」までの30年の間に、レプリカントは寿命を持たないように改良された。しかし、2022年にアメリカ西海岸で原因不明の大規模停電が発生し、財政や市場は世界的に停止、食物の供給は切迫。世の大半がそれを“レプリカントが原因”と非難したことで、社会ではレプリカントの製造を禁止する法令が出された。「ブレードランナー ブラックアウト2022」で描かれるのは、この人類とレプリカントの歴史を揺るがす大事件と推察される。
「ブレードランナー 2049」は、10月27日から全国公開。「ブレードランナー ブラックアウト2022」は、9月26日にお披露目される予定だ。
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