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E・クストリッツァ監督9年ぶり新作、9月公開 ヒロインは“宝石”M・ベルッチ

2017年6月1日 06:00

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ミルク運びの男と、美しい花嫁の愛の逃避行
ミルク運びの男と、美しい花嫁の愛の逃避行
(C)2016 LOVE AND WAR LLC

[映画.com ニュース]「アンダーグラウンド(1995)」「黒猫・白猫」などで知られる名匠エミール・クストリッツァ監督による約9年ぶりの新作「オン・ザ・ミルキー・ロード」が、9月に東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国で公開されることが決定した。クストリッツァ監督は脚本と出演も兼ね、“イタリアの宝石”と謳われるモニカ・ベルッチ(「007 スペクター」)をヒロインに迎えている。

仏カンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールに2度輝き、独ベルリン国際映画祭の銀熊賞(審査員特別賞)、伊ベネチア国際映画祭の銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞と、“世界三大映画祭”を制してきたクストリッツァ監督が、「マラドーナ」以来のメガホンをとった。戦争が終わらない国を舞台に、クストリッツァ監督演じるミルク運びの男と、ベルッチ扮する美しい花嫁の壮大な愛の逃避行が、圧倒的かつ予測不可能のエネルギーで紡がれる。

画像2(C)2016 LOVE AND WAR LLC

16年の第73回ベネチア国際映画祭でワールドプレミア上映された際には、12分間のスタンディングオベーションが沸き起こり、有力メディアからは「面白く感動的で、マジカルな寓話」(Screen Daily)、「魔法とリアリズムと悲劇が散りばめられた、陽気なパーティのような物語」(The Gurdian)など絶賛評が寄せられた。戦争の愚かさを描く一方で、情熱的な恋、狂騒のダンス、温かなユーモアなどのエッセンスが詰め込まれた物語は、クストリッツァ監督のひとつの到達点と言える。音楽は、同監督が率いるカリスマ的人気バンド「ノー・スモーキング・オーケストラ」のメンバーであり、実子でもあるストリボール・クストリッツァが手がけた。

主人公コスタは、毎日銃弾をかわしながら前線の兵士たちにミルクを届けている。終戦の後は穏やかな生活を望むコスタだが、ある日、村一番の英雄ジャガ(プレグラグ・ミキ・マノジョロビッチ)の花嫁になるため現れた謎の美女と出会い、激しい恋に落ちる。2人の逃避行が始まった。

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