オスカー受賞作「マンチェスター・バイ・ザ・シー」希望をとじ込めた予告&ポスター公開
2017年3月22日 11:00
[映画.com ニュース] 第89回アカデミー賞で主演男優賞と脚本賞に輝いた「マンチェスター・バイ・ザ・シー」の予告編とポスタービジュアルが、公開された。
「インターステラー」のケイシー・アフレック、「マリリン 7日間の恋」のミシェル・ウィリアムズが共演したヒューマンドラマ。ボストン郊外で便利屋として生計を立てる男リー(アフレック)が故郷に舞い戻り、16歳の甥(おい)の面倒を見ながら過去の悲劇と向かい合っていく。「ギャング・オブ・ニューヨーク」の脚本家ケネス・ロナーガンがメガホンをとり、マット・デイモンがプロデューサーを務め、各地の映画賞で227部門ノミネート、108部門受賞と絶賛をもって受け入れられた。
予告編では、兄の死によって仕方なく故郷“マンチェスター・バイ・ザ・シー”ヘと帰ってきたリーの過去が少しずつひも解かれていく。元妻ランディ(ウィリアムズ)が涙ながらに「夫だったあなたにひどいことを言った。私の心は壊れたの。あなたもでしょ?」と語りかける姿や、甥のパトリック(ルーカス・ヘッジズ)が「そんなに後見人がいや? 僕は友達も彼女もみんなここにいる。でも便利屋の叔父さんはどこでも住めるだろ?」と本音をぶつけるシリアスなシーンが続く。終盤では、過去の苦しみにとらわれた表情を見せていたリーがふっとほほ笑むシーンやランディを抱きしめる姿などが挿入され、かすかな希望を感じさせる。
本作でオスカーに輝いたアフレックだけでなく、4度のオスカーノミネートを誇るウィリアムズと「グランド・ブダペスト・ホテル」「ゼロの未来」で存在感を発揮し、本作でオスカーに初ノミネートされた若き演技派ヘッジズが複雑な内面を抱えた登場人物を味わい深く演じている。
ポスターでは、悲しみに満ちたリーとランディが海辺で向かい合う写真に、「癒えない傷も、忘れられない痛みも。その心ごと、生きていく。」というキャッチコピーが添えられ、各キャラクターの新たな一歩を願うものになっている。
「マンチェスター・バイ・ザ・シー」は、5月13日から全国公開。
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