過激な官能描写が話題 パク・チャヌク新作「お嬢さん」17年3月公開
2016年11月29日 12:00
第69回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された本作は、英ミステリー作家サラ・ウォーターズ氏の「荊の城」を原案にした、スラム街で詐欺グループに育てられたメイドの少女スッキ、莫大な遺産を相続権を持つ美ぼうの令嬢ヒデコ、財産を狙う詐欺師らのだまし合いと復讐劇。39年の日本統治下の朝鮮半島を舞台に、複数の登場人物の視点で物語が紡がれていく。
スッキを演じるのは、1500分の1の競争率でオーディションを勝ち抜いた新進女優のキム・テリ。「恋愛の温度」「泣く男」に出演したキム・ミニがヒデコ役を演じ、日韓映画「ノーボーイズ,ノークライ」で妻夫木聡と共演し、「チェイサー」「哀しき獣」でナ・ホンジン監督とタッグを組んだハ・ジョンウが詐欺師役に扮する。
カンヌ映画祭上映時には8分以上のスタンディングオベーションが巻き起こった本作は、パク監督の残酷なバイオレンス描写が際立つ「復讐者に憐れみを」(02)以来となるR18指定での公開(韓国はR19指定)。生々しいセックス描写など、パク監督ならではの過激な官能描写が作品を彩っている。
「お嬢さん」は、17年3月から東京・TOHOシネマズシャンテほかで全国順次公開。
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