冨手麻妙、園子温監督ロマンポルノ作品で初ヌード「よっしゃー!脱ぐぞー!!」
2016年8月17日 04:00

[映画.com ニュース] 女優の冨手麻妙が、園子温監督が手がける日活ロマンポルノ作品「アンチポルノ」で映画初主演を果たし、初めてヌードを披露していることがわかった。また、同作がフランスの第22回エトランジェ映画祭コンペティション部門(現地時間9月7日開幕)、スペインの第49回シッチェス・カタロニア国際映画祭コンペティション部門(同10月6日開幕)に正式出品されることも発表された。
「AKB48」研究生から女優に転進した冨手が、憧れでもあった鬼才・園監督と5度目のタッグで初めて“主演女優”の称号を手に入れた。園監督は、「『新宿スワン』『みんな!エスパーだよ!』『リアル鬼ごっこ』、米国MTV製作の短編集『MADLY』の中の“Love of Love”と彼女を続けて起用して、その女優としての才能が開花していく様に常に着目してきた」という。だからこそ「個性的な魅力、豊かな肉体、そして並外れた演技力を持つ彼女を晴れて主演として迎えられたことで、はじめて作品が成立したと言っても過言ではありません。彼女以外の主演はありえませんでした」と全幅の信頼を寄せている様子だ。
一方の冨手は「毎回、園監督の作品に参加するたび、役を与えてくださっている園監督への感謝とともに、自分ではない主演の役者さんへのジェラシーというか、悔しさみたいなのがすごく生まれていて、次は絶対自分が主演をやるぞと心の中で思っていました」と述懐。それだけに、「園さんから『アンチポルノ』の話をされたときは涙が出るくらい、とにかく嬉しかったし、緊張したし、ワクワクしましたね。私の気合を見せつけてやろう! と現場でもギラギラしていました(笑)」と胸中を明かす。
体当たりのヌードに挑戦しているが、「抵抗は全くなかったです。むしろ、『よっしゃー!脱ぐぞー!!』って感じで(笑)」ときっぱり。“表現者”としての矜持ものぞかせ、「女優として生きていくには、自分のことを全部ハダカにしないといけないし、そういう意味でも丸裸になってスタートラインに立てた気がします。やっと産まれました(笑)」と大物感漂うコメントを寄せている。
同作は、生誕45周年を迎えた成人映画レーベル「日活ロマンポルノ」のリブートプロジェクトとして、28年ぶりに完全オリジナルの新作を公開するうちの1本だ。園監督のほか、中田秀夫監督(飛鳥凛主演「ホワイトリリー」)、塩田明彦監督(間宮夕貴主演「風に濡れた女」)、白石和彌監督、行定勲監督という第一線で活躍する5人が結集。塩田監督作「風に濡れた女」が、第69回ロカルノ国際映画祭コンペティション部門で「若手審査員賞」第3位に選出されたことは記憶に新しい。
エトランジェとシッチェスのコンペ部門に選出されたことについて、園監督は「エトランジェ映画祭での私の数々の作品の上映は、それぞれ忘れがたい大切な思い出です。また、シッチェス・カタロニア国際映画祭では、昨年Time Machine Awardという栄誉ある賞をいただきました。長年支持をしてくれている、この二つの映画祭に感謝をいたします」と謝意を示している。
「アンチポルノ」は、小説家兼アーティストとして時代の寵児となった京子は、極彩色の部屋にこもり、マネジャーの典子が伝えるスケジュールを分刻みでこなしているという設定。寝ても覚めても終わらない悪夢。「私は京子なのか? 京子を演じているのか?」。虚構と現実の狭間で、京子の過去の秘密が暴かれていく。同プロジェクトの各作品は、今冬に東京・新宿武蔵野館で順次公開予定。
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