マスコミ関係者が選ぶ「伊坂幸太郎原作映画No.1」に輝いたのはどの作品?
2015年11月5日 14:00
[映画.com ニュース] 140万部突破のベストセラーとなった伊坂幸太郎氏の小説を映画化した「グラスホッパー」のマスコミ向け試写会参加者計62人を対象に、伊坂氏原作映画の人気No.1を決めるアンケート調査が行われた。
伊坂氏の作品は、「グラスホッパー」までに10作品が映画化されている。今回のアンケートは複数回答形式で行われ、2位と大きく差をつけて首位に輝いたのは、堺雅人主演の「ゴールデンスランバー」(2010)。「グラスホッパー」で謎めいた殺し屋を演じている吉岡秀隆や竹内結子、香川照之らが顔をそろえ、ストーリーの面白さに加えて「キャスティングがよい」など出演者の演技が称賛された。
ベスト3は、下記の通り。
同票を獲得して2位となったのは、伊坂氏原作映画の常連俳優・濱田岳と瑛太が共演した「アヒルと鴨のコインロッカー」(06)と、加瀬亮と岡田将生が兄弟役に扮した「重力ピエロ」(09)。続く3位は、同じく岡田が主演を務め、「グラスホッパー」で裏社会の交渉人に扮した村上淳も出演する「オー!ファーザー」(13)が選出された。以上の4作品に共通して挙げられているのは、原作の世界観を重視した映画である点。スピード感のある筋運びや、伏線回収の巧みさが支持される伊坂氏作品だけに、原作を忠実に再現した上で、映画的な面白さを加えられたかがカギとなったようだ。
「グラスホッパー」は、渋谷のスクランブル交差点で起こったある事件を発端に、婚約者を失った気弱な元中学校教師・鈴木(生田斗真)、対象を自殺に見せかけて殺す“自殺屋”の鯨(浅野忠信)、若き殺し屋・蝉(アイドルグループ「Hey! Say! JUMP」の山田涼介)の運命が交錯していくさまをスリリングに描く。「脳男」(13)の瀧本智行監督がメガホンをとり、麻生久美子、波瑠、菜々緒、宇崎竜童、石橋蓮司らも出演。主題歌をYUKIが、アメリカのロックバンド、ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンが挿入歌を担当する。11月7日から全国公開。