倍賞千恵子、高倉健さんとの思い出初めて語る「ぜい肉のない俳優さんでした」
2015年10月25日 19:35

[映画.com ニュース] 女優の倍賞千恵子が10月25日、第28回東京国際映画祭の昨年11月に亡くなった高倉健さんの追悼特集「高倉健と生きた時代」で、1980年に共演した山田洋次監督の「遥かなる山の呼び声」の上映後にトークショーを行った。
同特集では77年「幸福の黄色いハンカチ」、81年「駅 STATION」と2人が共演した3本をすべて上映。倍賞が、健さんについて公の場でコメントするのは初めてで「渥美清さんや笠智衆さんのように、2度とは出てこないタイプの俳優さん。山田監督は、素晴らしい俳優ほどぜい肉が少ないとおっしゃっていた。自信がない人は小細工をするけれど、それが本当にない人だった。私もそんな俳優、人間でありたいと思う先輩でした」としのんだ。
悲報を聞いた際は、「渥美さんの時もそうだったけれど、突然にいらっしゃらなくなってとてもショックだった」という。先月には親交の深かった女優の川島なお美さんが亡くなり、葬儀で弔辞を読んだばかりだが「なお美ちゃんは具合が悪いと分かっていたけれど、気が付いた時にはいなくなっていた。突然、目の前に鉄の分厚いカーテンを落とされたような衝撃。(健さんの出ている)テレビや映画を見るのもイヤだった。映画界にとっても、大事な方を失ってしまった」と、いまだ深い悲しみが残っていることをうかがわせた。
それでも、「幸福の黄色いハンカチ」で初共演した際に、「眼力のある方と感じていましたので、とても緊張しました。それまでは目の小さい人(渥美さん)と仕事をしていましたので(「男はつらいよ」シリーズ)」と笑いをとる場面も。喫茶店でお茶を飲んでいる時に、健さんが突然腕時計を外してコップの水に落としたことがあったそうで「私が慌てると、『大丈夫、防水だから』って。けっこう、おちゃめなところもある人でした」と懐かしそうに明かしていた。
そして、「幸福の黄色いハンカチ」のベースとなった米のポップソングで、自身のコンサートでも歌っている「幸福の黄色いリボン」の一節をアカペラで披露。天国の偉大な先輩に手向けた。
第28回東京国際映画祭は10月31日まで開催される。
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