ヘリで登場の「天空の蜂」江口洋介&本木雅弘、初共演に大きな手ごたえ
2015年8月24日 20:50
[映画.com ニュース] 東野圭吾氏の人気小説を、「20世紀少年」「SPEC」「トリック」シリーズの堤幸彦監督が江口洋介主演で映画化した「天空の蜂」の会見が8月23日、兵庫県神戸市のヒラタ学園神戸エアセンターで行われ、本作で初共演を果たした江口と本木雅弘がヘリコプターで会場に登場し観客を沸かせたほか、会見の席では堤監督を交え、トークを繰り広げた。
映画は、1995年が舞台。最新鋭の超巨大ヘリコプター「ビッグB」が、謎の人物「天空の蜂」に遠隔操作で乗っ取られ、福井県にある原子力発電所「新陽」の真上に静止するという事態が発生する。犯人は、ビッグBの燃料が切れて新陽に墜落するまでの8時間以内に、国内すべての原発を廃棄するよう要求。息子がビッグBの中にいると知った開発者の湯原(江口)は、旧知の仲である原発の設計士・三島(本木)らと衝突しながら、事件解決に全力を注ぐ。
劇中で上空400メートルのヘリから身を乗り出すという体を張ったアクションに挑戦した江口は、パイロットや客室乗務員、航空整備士を目指すヒラタ学園の生徒を前に「ドアがない状態のヘリというのはこんなに怖いのかと思いました」と体験談を語った。さらに、本木と共に道路を爆走するカーアクションにも果敢に挑んでいるが、「2人で何テイクもS字の山道を下りました。アキレス腱から骨盤までインナーマッスルが張るくらい『ワァーッ!』って言いながらがんばりました」と述懐。一方の本木は、約30テイクにも及んだ長丁場の撮影を「車内が暑くて、もう呼吸困難でした」と苦労を明かした。そして「江口さんは情熱をたたえていて、私は内向きにウジウジといく。そのコントラストが映画の役割にも有効だった」(本木)、「本木さんとは本当にやりやすい。この組み合わせ以上のものはないでしょう」(江口)と、手ごたえを力強く語った。
堤監督は、原発をテーマにした本作を「問題作でありながら、2時間強、絶対に飽きさせることのないエンタテインメント」と手ごたえ。また、「東野さんは原発に警鐘を鳴らしていて、我々はそれを3・11を通じてリアルに感じた。色々な語るべきことを、娯楽作品としてみなさんにお届けすることが私の1番の仕事です」とアピールした。
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