キング「IT」映画版、ピエロのペニーワイズ役は「なんちゃって家族」のあの人
2015年5月14日 14:20
[映画.com ニュース] 米ワーナー・ブラザース傘下の米ニューライン・シネマと、監督と共同脚本を務めるキャリー・ジョージ・フクナガ(「闇の列車、光の旅」「ジェーン・エア」)が進めている、スティーブン・キングの傑作長編「IT」の映画化プロジェクトで、恐怖のピエロ「ペニーワイズ」役を演じる俳優が明らかになった。
米バラエティに情報筋が語ったところによれば、2013年のヒットコメディ「なんちゃって家族」で、ジェイソン・サダイキスとジェニファー・アニストンの“息子”ケニーを演じてブレイクした22歳の英俳優ウィル・ポールターが、現在ペニーワイズ役で出演交渉中だという。
1986年に発表された「IT」は、幼い頃に体験した得体の知れない恐怖(IT=それ)と再び対峙するべく、故郷の町に戻ってきた7人の主人公の姿を描いたホラー小説。原作は幼少期と大人になってからの2部構成となっており、映画もそれに対応する2部作となる。
「IT」の劇場映画化は今回が初めてだが、90年に米ABCが制作したミニシリーズがある。そして同ABC版でティム・カリーが演じたペニーワイズは、見る者すべてをピエロ恐怖症(英語でcoulrophobiaという)にさせるほどの強烈なインパクトがあり、今回のペニーワイズ役の人選にも時間がかけられた。
バラエティによれば、ニューラインは当初ペニーワイズ役にマーク・ライランスやベン・メンデルソーンら年長の俳優を考えていたが、その後若手でいく方向に転換。最終的に、ポールターがオーディションで見せた演技にフクナガ監督も圧倒され、起用に動いたという。
2010年の「リトル・ランボーズ」でデビューしたポールターは、「なんちゃって家族」でブレイクし、14年の英国アカデミー(BAFTA)賞ライジングスター賞にも選ばれた。童顔だが188センチの長身で、不思議な魅力がある。最新出演作「メイズ・ランナー」が5月22日、「プラスティック」が6月1日にそれぞれ日本公開予定。