「悼む人」出演熱望の石田ゆり子、念願かない「無鉄砲な自分をほめてあげたい」
2015年1月27日 12:15

[映画.com ニュース] 第140回直木賞を受賞した天童荒太氏の小説を映画化した「悼む人」の完成披露試写会が1月26日、東京・銀座の丸の内TOEIで行われ、主演の高良健吾をはじめ石田ゆり子、貫地谷しほり、大竹しのぶ、堤幸彦監督、天童氏が舞台挨拶に立った。
事件や事故で亡くなった人々を「悼む」ため全国を放浪する青年・坂築静人(高良)が、行く先々で出会う人々の思想や死生観に影響を与えていく姿を描く。夫を殺した過去を持ち、贖罪のため静人の旅に同行する奈義倖世に扮した石田は、原作に感化され出演を自ら直訴。「ふだんはしない、大胆なことをしたなと思いますが、ここに立っていることで、あの時の無鉄砲な自分をほめてあげたい」と感無量の面持ちで語った。これを受け、堤監督は「よく全身全霊と言いますが、本当にそうでした。激しい雨や風の中でキャストの皆さんはお芝居したり、石田さんに至っては本当に谷間に落ちてしまったり。いろんな体験をしながら作り上げた」とキャスト陣を称えた。
「包帯クラブ」(2007)、「くちづけ」(13)に続き“堤組”に参加した貫地谷は、「堤監督の作品に何度か出ていますが、(堤監督の)こんなにすごい気合を、パワーを初めて見ました」と驚きの表情。堤組初参加の石田は「撮りながら、その場で編集している。すぐ見せてくださる。それは初めての経験でした」と振り返る。大竹も「堤さんとは初めてですが、楽しかったです。スタッフさんと一緒に作った1カット1カットがこうした作品となって、見ていただくことは本当にうれしいです」と笑顔をのぞかせていた。
編集段階から数え10回以上本作を鑑賞し、そのたびに泣いたという天童氏は、「原作への深いリスペクトをもって製作して頂きました」と完成度に太鼓判。そして客席を見渡し「皆さん、膝元にハンカチの用意がない(笑)。10回泣いたというのはウソじゃない。マスコミ試写でもオジサンたちが嗚咽をこらえ、慌ててハンカチやティッシュを出すもんですから」と呼びかけていた。
映画「悼む人」は、2月14日から全国で公開。
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