堤幸彦監督×高良健吾「悼む人」、予告編2バージョンが完成

2014年12月23日 10:00


天童荒太氏のベストセラー小説を完全映画化
天童荒太氏のベストセラー小説を完全映画化

[映画.com ニュース] 作家・天童荒太氏の第140回直木賞受賞作を、堤幸彦監督、高良健吾主演で完全映画化した「悼む人」の予告編が、2バージョン同時にお披露目された。

天童氏が7年の歳月を費やして書き上げた原作は、発行部数70万部を超えるベストセラー小説。来年、俳優生活10年目という節目を迎える高良が、縁もゆかりもない死者を悼む旅を続ける主人公・坂築静人を演じ、3年ぶりの映画出演となる石田ゆり子に加え、椎名桔平貫地谷しほり井浦新大竹しのぶら日本映画界を代表する俳優陣が、生と死、愛と憎しみ、罪と許しのドラマを織り成す。

このほど完成した2バージョンの予告編はどちらも、“悼む人” 静人(高良)と、夫を殺した罪を背負う倖世(石田)が出会う場面から幕を明け、ねじれゆがんだバックボーンを持つ登場人物たちの「どんな命にもある、愛のかたち」が紡がれていく。「予告編1」では、大竹と平田満が演じる静人の両親の会話が胸をうち、「予告編2」は静人の実直な言葉がまっすぐ胸に届くような映像になっている。

2012年に同作を舞台化し、今回の映画版でもメガホンをとった堤監督は、「私なりの撮影手法を一度初期化し、デビュー作のつもりで挑んだ」と語り、「監督冥利(みょうり)に尽きる。ぜひたくさんの方にご覧いただき、実感していただきたい」と熱を込めた。完成した映画を鑑賞した天童氏も、「これは、人々の宝物となる映画です」とコメントを寄せている。

現在、映画オリジナルブックレット付き前売り鑑賞券が発売中。「映画 悼む人<小説と映画の世界>」と題された特典のブックレット(全12ページ)には、天童氏がこのために書き下ろした特別寄稿文や、原作&関連小説の試し読み、映画情報が盛り込まれている。

悼む人」は、2015年2月14日から全国公開。

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