アレクセイ・ゲルマン遺作、ストルガツキー原作「神々のたそがれ」公開決定
2014年11月17日 18:00
[映画.com ニュース]「フルスタリョフ、車を!」などで知られる、ロシアの巨匠アレクセイ・ゲルマン監督の遺作「神々のたそがれ」が2015年3月に公開される。
アンドレイ・タルコフスキー監督の代表作「ストーカー」の原作者であるストルガツキー兄弟のSF小説を15年の歳月をかけて映画化。仕上げの直前に、ゲルマン監督が急逝したため、息子で映画監督のアレクセイ・ゲルマンJr.が完成させた。今年4月のイメージ・フォーラム・フェスティバルでは「神さまはつらい」の邦題で上映された。
地球から800年ほど遅れた発展を遂げた惑星の都市アルカナルが舞台。調査のため、地球から派遣されたドン・ルマータは、未来から知識と力を持って現れた神のごとき存在として惑星の人々から崇められている。しかし、地球人による政治介入は許されず、ただただ権力者たちによって繰り広げられる蛮行を傍観することしかできなかった。繁栄を極める全人類に唾を吐く、壮絶な物語が繰り広げられる。
「神々のたそがれ」は2015年3月、渋谷・ユーロスペースで公開。