「バツイチは恋のはじまり」に主演!フランスの国民的コメディアン、ダニー・ブーンに聞く
2014年9月19日 14:00
[映画.com ニュース]「最強のふたり」製作チームによるラブコメディ「バツイチは恋のはじまり」が、9月20日に公開される。「一度目の結婚は失敗する」というジンクスのため、好きでもない相手と一度結婚してバツイチになり、本命の恋人と結婚しようと奮闘するヒロインをダイアン・クルーガーがチャーミングに好演。ダブル主演のダニー・ブーンが6月に行われたフランス映画祭で来日し、作品を語った。
代表作「ミックマック」など俳優のほか、映画監督、脚本家などマルチに活躍し、ディズニーの世界的ヒット作「アナと雪の女王」では吹き替え版でオラフの声を担当。フランスの国民的コメディアンとして知られている。今作では、クルーガー演じる美ぼうのヒロイン、ダイアンに偽装結婚&離婚を企まれるものの、ポジティブにふたりの愛を温めようとする旅行雑誌編集者ジャン=イヴをコミカルに演じている。
スタンドアップコメディーショーで鍛え、笑いには厳しいブーンだが、本作への出演は脚本を読んだ時点で快諾したそう。「とても面白いキャラクターだと思ったよ。まず脚本家に、僕のためにこんなバカな役を書いてくれてありがとうって言ったんだ(笑)」とお調子者のジャン=イヴ役に共感を覚えたようだ。
共演のクルーガーについては「彼女はコメディ作品にはあまり出演していないけれど、とても愉快な女性なんだ。だから、すぐにお互いの役になりきれたよ」とコメディエンヌとしての才能を絶賛。ふたりは、ロシアなど数カ国でロケを行ったが、とりわけケニアでは過酷な撮影を経験した。「ヒョウがテントの近くに出現したり、移動に使った4DWが火を噴いたりして映画のシーン以上に怖いハプニングがあったよ」と明かす。
さえない独身男性とブロンド美女との恋を描く本作、イケメンでなくとも女性の心をつかむ秘けつを問うと「女性にはつねに優しくしないとね。例えば先にドアを開けてあげるとか。日本の男性はやらないみたいだけど、レディファーストは当然のことだよ」とアドバイスする。
今年はハリウッドでの初監督作のクランクインが控えている。こちらは出演はせず、監督業に徹するということだが「ヨーロッパ、ニューヨーク、モロッコなどでロケをする予定だよ。50億円の大作だから失敗できないよね。実は緊張しているんだ」と胸の内を明かしてくれた。ときおりジョークを交えながらサービス精神旺盛なトークを繰り広げたブーン。コメディアンとしての魅力が存分に発揮された本作で、フランスのエスプリの効いた笑いを楽しんで欲しい。