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サンリオ社長「キティちゃんは猫じゃない」と説明 “報道”には少々困惑…

2014年9月4日 20:35

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サンリオ・辻信太郎氏、増田セバスチャン、キティちゃん
サンリオ・辻信太郎氏、増田セバスチャン、キティちゃん

[映画.com ニュース] サンリオが1979年に製作したコマ撮りアニメーションを“リ・クリエイト”した新作「くるみ割り人形」の完成披露試写会が9月4日、都内で行われ、同社の創業者で代表取締役社長を務める辻信太郎氏が出席した。先日、「キティちゃんは猫ではない」と報じられた一件について、「アハハハ、キティちゃんは猫じゃなくて、キティちゃんはキティちゃん。あくまでアイドルですから、あまり面白おかしく(報じる)というのは」と困惑気味の面持ちで説明。同席した“くるみ割り”キティちゃんは、無言で社長の言葉に聞き入っていた。

映画は国際的に活躍するアートディレクターで、きゃりーぱみゅぱみゅの美術演出も手がける増田セバスチャンが、デジタル化したオリジナルのネガフィルムに色彩処理や全く異なる編集を施し、新撮カットやアニメーションパートも加えた上で3D映像化した。舞台挨拶には辻社長と増田、三田邦彦3D監督、谷島正之プロデューサーが登壇した。

本作で映画監督デビューを飾る増田は、「小学2年生の頃に見て、ずっと心にひっかかったまま、大人になった。そんな作品をリ・クリエイトするのは、大きなプレッシャーだった」。それでも「目指したのは、過去から未来への接続。先人のクリエーションを、未来の子どもたちに引き継ぐために、僕ができる最大限のことをやろうと思った。ワンカットワンカットで勝負し、魂をこめた」と強い手応えを示した。

本作の生みの親でもある辻社長は「本当にうれしいし、(出来ばえも)素晴らしい。特に3Dに驚きましたね」と絶賛。今年、国内で大ヒットを記録したディズニー映画「アナと雪の女王」を引き合いに出し「ぜひ、この映画をアメリカで上映してもらい、アナと同じように今度は日本映画はアメリカで成功するよう、皆さんに絶大な応援をお願いしたい」と海外進出に意欲を燃やしていた。

大切なくるみ割り人形をさらったネズミの大群を追いかけ、人形の国に迷い込んだ少女クララが、そこで人形とネズミの戦いに巻き込まれ、くるみ割り人形に隠された悲しい秘密を知るミュージカルファンタジー。ヒロイン役の有村架純をはじめ、松坂桃李藤井隆大野拓朗安蘭けい吉田鋼太郎板野友美(友情出演)、由紀さおり(特別出演)、広末涼子市村正親ら豪華キャストが声優を務めている。11月29日か
ら公開。

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