村上虹郎＆早見あかり共演、堀江慶監督で「忘れないと誓ったぼくがいた」映画化！

高校3年生の葉山タカシは、少女・織部あずさに一目ぼれし、ふたりはデートを重ねるようになる。そんなある日、タカシはあずさから「私に会った人は全員、数時間後には私の記憶が消えている」と奇妙な告白をされる。最初はあずさの話を信じられずにいたタカシだが、ふとした瞬間に自分も忘れていることに気が付き、あずさの存在を忘れないようふたりの思い出をメモに残しはじめる。

河瀬直美監督作「2つ目の窓」で俳優デビューを果たした新星・村上、「百瀬、こっちを向いて。」で初主演を飾った早見というフレッシュなキャストが、堀江監督が描く瑞々しいファンタジックな世界に挑む。村上は、人々の記憶からこぼれ落ちてしまう不思議な少女に恋する少年を演じ、早見は奇妙な宿命を背負ったヒロインという難役で、キスシーンに初挑戦。西川喜一、渡辺佑太朗、大沢ひかる、ちはる、池端レイナ、山崎樹範、二階堂智、ミッキー・カーチスらが脇を固める。

早くも主演2作目となる村上は、「自分では今作がある意味デビューだと思ってます。初映画の時と監督に求められるものが似て非なるから」と吐露。現在、撮影に臨んでおり「監督ってきっと皆独特なんだろうけど独特過ぎるぐらいの人と出逢い続ける。今作は設定がSFだけど堀江監督の演出は切実に伝わります。初めて受ける種類の演出、あり得ない事を表現するのに苦労しつつ、瞬間瞬間に学ぶ毎日です」と手ごたえ。

早見は、脚本の内容に戸惑ったこともあったそうだが、「何度も読み込むことにより、その世界観に惹かれていきました。とてもピュアな純愛。こんな愛の形が本当にあるのか。わたしに演じることが出来るのか。不安もありますが、この素敵なストーリーを皆さんに届けられるよう頑張って撮影をしてるところです」と語った。

初共演となったふたりは、「言葉を交わさずとも分かり合える部分が多く、誕生日始め性格から体質まで似てます。撮影を重ねていき、決定的に違うのは相互交差する朝と晩のテンション。双子のような二人が本番の声と同時に純愛に走る姿は自分たちでも面白く、楽しいです」（村上）、「共通点が多く、性格もよく似ていると話しています。自由気ままに楽しそうにお芝居をする虹郎君を見ていると、元気をもらうことが出来、撮影中とても助けられています」（早見）と充実した時間を送っているようだ。

堀江監督は、「（村上は）ピュアで圧倒的な存在感、さらに全体に漂う繊細さがあり、天性の才能を感じました。血ですね。現場ではまるで人間ではない動物と対峙しているよう」、「彼女（早見）と会ったときのあの笑顔が一瞬で脳裏に焼き付き、その笑顔が忘れられず『あずさ』はやはり彼女しかいないと思い決めました」とふたりを抜てき。そして「ジャンルで言えば恋愛映画ですが、人間の原点に連れて行かれるようなメッセージ性があります。エンディングは『忘れないと誓ったぼくがいた』というタイトルに隠された驚きの展開にご期待ください。本作は、共に体感し、共に考え、そして、共に涙する映画です」とアピールしている。

「忘れないと誓ったぼくがいた」は、2015年に全国で公開予定。