アンジー絶賛の若手女優エル・ファニング「マレフィセント」を語る
2014年7月5日 12:10

[映画.com ニュース] ウォルト・ディズニーの傑作アニメ「眠れる森の美女」を、邪悪な妖精マレフィセントの視点から描いた新作「マレフィセント」は、オーロラ姫に“永遠の眠り”の呪いをかけたマレフィセントの、知られざるエピソードが明らかになっていく。この中でオーロラ姫を演じた16歳の若手女優エル・ファニングが初来日。「まさに夢が叶った気分」という本作について、また姉ダコタ・ファニングとの関係について語った。(取材・文/本間綾香)
「オーロラ姫は小さい頃から大好きなキャラクター。同じようなコスチュームを着てよく遊んだわ」と無垢(むく)な笑顔を見せるファニングは、オーロラ姫に負けない愛くるしさだ。思い入れのあるこの役柄を演じるにあたり、「改めてオリジナルのアニメを見て、手の使い方や歩き方といった独特の動きを吸収しつつ、彼女の個性について自分なりの解釈を反映させたの。なぜなら、アニメのオーロラ姫はほとんど寝ていて、彼女がどんな女の子なのかあまり描かれていないから。彼女の人間性や深み、意志の強さも表現することで、ただ可愛いだけではない、小さな女の子たちがロールモデルとして憧れるようなプリンセスになったと思うわ」と語る。
ファニングは2歳で子役デビューし、「アイ・アム・サム」や「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」に出演。J・J・エイブラムス監督「SUPER 8 スーパーエイト」で本格的に注目を集め、ソフィア・コッポラ監督「SOMEWHERE」での繊細な演技が高く評価された。女優としてのキャリアは長いが、16歳という年齢に相応しい清潔感と知性を感じさせるところが大きな魅力だ。今作にマレフィセント役で主演したアンジェリーナ・ジョリーも、成熟したスキルと初々しい存在感を兼ね備えた希有な若手女優と、ファニングを称賛している。
「私は普通の高校に通っているの。映画の撮影をしているのは1年に3〜4カ月で、その他の期間は親と一緒に家でくつろいだり、友だちに会ったり、ごく平凡な日常を送っているわ。仕事と私生活は完全に分けることが大切だと思うし、私はTwitterもFacebookも苦手。SNSって、私にとっては怖いものなの。そもそも何を書けばいいかわからないし(笑)。姉のダコタもSNSからは距離をおいているわ。私が演技の道に進んだのはダコタの影響よ。妹って姉のやることに憧れるでしょう? 彼女のおかげで今の私があるし、ダコタはいつもサポートしてくれる。女優としても彼女を尊敬しているわ」
自分という人間から離れて、想像力を羽ばたかせながらキャラクターを作り上げていく作業が好きだと話すファニング。物心ついたときにはすでに映画の現場にいた彼女にとって、転機になったのは9歳のときに出演した「フィービー・イン・ワンダーランド」だという。「初めて主役を演じた映画で、役者というのは楽しいだけではない、大変な仕事なんだと自覚したの。主人公のフィービーは障害のある女の子だったから、その病気についてリサーチしなければいけなかったし、女優って、役づくりって、実はハードワークなんだと気づいた。同時にますます女優という仕事が好きになり、ずっと続けていきたいと思ったわ」
「マレフィセント」のほかにも、2本の低予算映画が控えているという多忙ぶり。規模に関わらずいろんなジャンルの作品に取り組みたいと語るファニングに、プライベートで達成したい目標を聞くと、「私は書くことが大好きなの。だから脚本でも短編小説でも何でもいいから書いてみたい。時間はかかりそうだけど、いつか世の中に発表できたらいいな」と目を輝かせた。
「マレフィセント」は7月5日から日本公開。
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