“朝ドラ女優”高畑充希×宮崎あおい×貫地谷しほり「バンクーバーの朝日」に結集!
2014年5月1日 05:00
NHK連続テレビ小説に出演した実力派女優3人が、石井裕也監督の最新作で相まみえることになった。高畑は、杏と東出昌大が共演して平均視聴率22.4%を記録した「ごちそうさん」の西門希子役での瑞々しい演技は記憶に新しい。また宮崎は「純情きらり」(2006年前期)、貫地谷は「ちりとてちん」(07年後期)に主演しており、その後の活躍は説明不要だ。
同作は、戦前のカナダ・バンクーバーで差別や貧困に負けずフェアプレーの精神で戦い抜き、日系移民に誇りや勇気を与え、白人社会からも称賛と人気を得た野球チーム「バンクーバー朝日」の史実をもとに、その軌跡をたどる。妻夫木のほか、亀梨和也、勝地涼、上地雄輔、池松壮亮が出演し、栃木・足利に建造された巨大なオープンセットで撮影が敢行された。
ホリプロが05年に創業45年を記念して主催した「山口百恵トリビュートミュージカル プレイバックpart2 ~屋上の天使」の出演者オーディションで、9621人の中から主演の座を勝ち抜いて女優デビューを果たした高畑は、「ドルフィンブルー フジ、もういちど宙へ」(07)、「書道ガールズ!! わたしたちの甲子園」(10)などに出演しており、実力は折り紙つき。今年も「女子ーズ」「アオハライド」の公開を控えている。
今作では、妻夫木演じる主人公・レジー笠原の妹、エミー笠原に扮する。日系二世で、白人のハイスクールに通いながら裕福なカナダ人一家の家政婦として働いているという役どころ。所属事務所の先輩でもある妻夫木との共演について、「最初は緊張しましたが、本当のお兄さんのように見守ってくださり、今ではとても頼れる兄貴です!」と全幅の信頼を寄せている。
「ごちそうさん」でも披露した歌唱力は、今作でも見せ場があり「英語で『私を野球に連れてって』を歌い、チームに思いを伝えるシーンがありました」と振り返る。撮影前夜は緊張で眠れなかったというが、「朝日の皆さんの温かい表情に助けられ、チームの一員になれたような気分になれたのが印象的でした」と語った。
また、宮崎は日本からカナダに渡ってきた日本語学校の教師・笹谷トヨ子、貫地谷はトム三宅(上地)の妻で夫が家庭を顧みず野球に励む姿に反発するベティ三宅を演じる。「舟を編む」に続く石井組となった宮崎は、「大好きな監督さんなので、呼んでいただけたことが何よりもうれしかったです」。貫地谷も、「カナダと日本にこのような過去があったことを知らなかったのですが、この映画を通してそんな力強い人たちが実際にいたことを知れて、とても感動しました」とコメントを寄せている。
なお、石田えり、ユースケ・サンタマリア、鶴見辰吾、本上まなみ、光石研、田口トモロヲ、岩松了、大杉漣の出演も発表された。
「バンクーバーの朝日」は、12月に全国で公開。
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