【全米映画ランキング】「LEGO(R)ムービー」がV クルーニー監督・主演作は2位
2014年2月12日 22:15
[映画.com ニュース]3本の新作がランクインした先週末の全米ボックスオフィスは、デンマーク生まれのブロック玩具「レゴ」を題材にした長編3Dアニメ「LEGO(R) ムービー」が、2月では全米歴代2位となる約6900万ドルのオープニング興収で、首位デビューを飾った。
同作は、建物はもちろん、その内部、地形にいたるまで全てレゴ・ブロックで製作された世界を舞台に、個性豊かなキャラクター・フィギュアたちの活躍を描いたアドベンチャー作品。ストーリーは、世界を救う能力を持つ重要人物と勘違いされたごく平凡な男エメットが、バットマンやスーパーマンといったワーナー映画ゆかりのスーパーヒーローとともに悪者を倒す旅に出るというものだが、レゴの特性を生かした演出が多くの批評家から賛辞を受けている。今週末にも興収1億ドルに到達するとみられており、幸先のいい好スタートを切った。監督・脚本は「くもりときどきミートボール」のフィル・ロード&クリス・ミラー。声の出演に、「マネーボール」のクリス・プラットに、ウィル・フェレル、エリザベス・バンクス、チャーリー・デイ、ウィル・アーネット、リーアム・ニーソン、モーガン・フリーマン。
約2270万ドルのオープニング興収で2位デビューとなったのは、ジョージ・クルーニー、マット・デイモン、ビル・マーレイ、ジョン・グッドマン、ジャン・デュジャルダン、ケイト・ブランシェットらオールスター共演の実録戦争サスペンス「ミケランジェロ・プロジェクト」。第2次大戦下の欧州を舞台に、ナチスドイツが盗んだ美術品や文化財を奪回するために立ち上がった連合軍特殊部隊「モニュメンツ・メン」の活躍が描かれる。ロバート・M・エドゼルによる歴史ノンフィクション「ナチ略奪美術品を救え─特殊部隊『モニュメンツ・メン』の戦争」(白水社刊)をもとに、クルーニーとグラント・ヘスロフが脚色を担当、クルーニー自身がメガホンをとった。クルーニー監督作とあって、期待が高すぎたか、絶賛レビューは少なめで、オープニング興収も約2270万ドルとやや期待はずれなスタートとなってしまった。
3週連続で首位をキープしていたアイス・キューブ&ケビン・ハート主演のコメディ「Ride Along」は4週目で3位に。それでも累計興収は1億ドルを突破。最終興収(グロス)は1億3000万ドル近辺に落ち着きそうだ。
7位には、もうひとつの新作「Vampire Academy」がランクイン。リシェル・ ミード原作による同名人気ヤングアダルト小説を「スパイダーウィックの謎」のマーク・ウォーターズ監督が映画化した学園ホラーだったが、批評家からは酷評され、オープニング興収約410万ドルと興行的にもまったく振るわず、苦しいスタートとなった。
プレジデンツ・デイ(大統領の日)の連休を迎える今週末は、同名人気SFアクションシリーズをリブートした「ロボコップ」(ジョエル・キナマン、ゲイリー・オールドマン、マイケル・キートン、サミュエル・L・ジャクソン共演)に、コリン・ファレル、ラッセル・クロウ、ウィリアム・ハート共演のファンタジードラマ「ウィンターズ・テイル(原題)」、アレックス・ペティファー&ガブリエラ・ワイルド共演の恋愛ドラマ「Endless Love」、ケビン・ハート、マイケル・アーリー、レジーナ・ホール共演の群像ラブコメディ「About Last Night」などが公開となる。