日本・トルコ合作でエルトゥールル号遭難事件を映画化 田中光敏監督がメガホン
2014年1月30日 14:46

[映画.com ニュース]配給大手の東映が1月30日、都内のホテルで2014年度ラインナップ発表会を行い、1890年9月に和歌山県串本町大島の沖合で発生した、トルコの使節団を乗せた軍艦エルトゥールル号遭難事件を題材にした日本・トルコ合作映画「エルトゥールル(仮題)」(2015年公開予定)を、田中光敏監督のメガホンで映画化することを発表した。
エルトゥールル号は1890年9月16日、明治天皇への謁見を終え帰国する途中に座礁、沈没。乗組員618人全員が暴風吹き荒れる夜の海に投げ出される日本海難史最大の事故として知られる。事故発生に際し、真っ先に救護活動に当たったのが貧しい漁村に暮らす名もなき日本人たち。献身的な処置により69人の命が救われ、村中の食料が提供されたほか、収容された遺体は棺に納められ、丁寧に埋葬されたという。トルコでは語り継がれてきたのに対し、日本では忘れ去られていた……。キャストは一切伏せられており、田中監督がどのような作品世界を描くのかに注目が集まる。
また、1972年に誕生した「人造人間キカイダー」が、「キカイダー REBOOT」としてKADOKAWAと共同で製作されることも発表された。主人公ジロー(キカイダー)は、映画初主演となる入江甚儀が体当たりで挑む。さらに、ヒロイン・ミツコを佐津川愛美が演じるほか、長島一茂、本田博太郎、原田龍二らが共演。監督は、国民的アイドルグループ「AKB48」のPVなどを手がけている下山天が、新生キカイダーに息吹を注ぎ込む。
若手俳優の登竜門といえる、「仮面ライダー」「スーパー戦隊」シリーズのキャストによる“TOEI HERO NEXT”最新作として、竜星涼主演、坂本浩一監督作「俺たち賞金稼ぎ団」(5月10日公開)が製作される。市川海老蔵主演、三池崇史監督作「誰にもあげない 真四谷怪談」は、タイトルが「喰女 クイメ」(8月公開)に変更。伊藤英明が出演することも明かされた。
東映の岡田裕介社長は、「番組を見ていますと東宝か松竹か東映か、分からない作品ばかりが並んでいる。アクションやアウトローといった、東映らしい作品で原点に戻るよう、指示したばかり」とコメント。そして「芸術の東映を改めて、やや原点に帰りたい。時代も変わったので、そろそろ新しい監督の力で次の東映作品を支えていってもらいたい」と抱負を語った。
なお、この日は成島出監督(「ふしぎな岬の物語」)、及川拓郎監督(「僕は友達が少ない」)、清水崇監督(「魔女の宅急便」)、水落豊監督(「偉大なる、しゅららぼん」)、川村泰祐監督(「L・DK」)、和泉聖治監督(「相棒 劇場版III 巨大密室!特命係 絶海の孤島へ」)、李闘士男監督(「幕末高校生」)、大森寿美男監督(「アゲイン(仮)」)らが登壇。自らの口から出席者に向け、見どころを説明した。
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