タランティーノ「非常に落ち込んでいる」 新作の製作中止にあたり
2014年1月24日 12:20
[映画.com ニュース] 新作映画「The Hateful Eight」の草稿を完成させたばかりのクエンティン・タランティーノ監督が、同作の製作を急きょ取りやめると宣言したと、Deadlineが報じた。
「The Hateful Eight」は、「ジャンゴ 繋がれざる者」に続く群像西部劇。今週、タランティーノ監督が意中の俳優3人を含む計6人に脚本を手渡すと、すぐにタランティーノ監督のエージェントを長年にわたり務めるマイク・シンプソンのもとに、出演を希望する俳優のエージェントからの売り込みが殺到。それぞれ具体的な役どころを要求してきていることから、業界内に脚本が広まったことは明白で、タランティーノ監督は「非常に落ち込んでいる」と言う。
脚本を渡した俳優は、「レザボア・ドッグス」のマイケル・マドセン、「パルプ・フィクション」のティム・ロス、「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」でブレイク中のベテラン俳優ブルース・ダーンの3人。タランティーノ監督は「ティム・ロスだけは違うと分かっている」と明かしている。そして、「残りの2人のうちのどちらかがエージェントに読ませて、そのエージェントがハリウッドのみんなにばらまいたんだ」と語った。
リークされたのは、あくまで業界内での話だが、タランティーノ監督は信用の問題だと指摘。「The Hateful Eight」の製作を中止し、脚本そのものを出版する意向だ。