園子温監督×染谷将太、第70回ベネチア国際映画祭記念企画に参加決定!
2013年8月19日 16:30
[映画.com ニュース] 鬼才・園子温監督が、今年第70回を迎えるベネチア国際映画祭の記念企画「Venezia 70 - Future Reloaded(ベネチア70 フューチャー・リローデッド)」に参加することが発表された。企画のために製作される短編には、園監督の「ヒミズ」で同映画祭のマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞した俳優・染谷将太が主演する。
本プロジェクトは、世界の映画監督70人が「映画の未来」というテーマのもと新たに製作した60~90秒の短編を、映画祭期間中に一挙上映する試み。今年の審査員長を務めるベルナルド・ベルトルッチをはじめ、アッバス・キアロスタミ、ウォルター・サレス、アトム・エゴヤン、アミール・ナデリら名匠たちの参加が決定している。
園監督がメガホンをとった「私の未来は映画の未来、映画の未来は私の未来」は、開幕日の8月28日(現地時間)に上映後、翌29日から映画祭の公式ホームページでストリーミング配信される予定。2010年に「冷たい熱帯魚」がオリゾンティ部門、翌11年に「ヒミズ」がコンペティション部門に出品され、同映画祭と縁のある園監督は、「ベネチアにはたくさんの思い出が刻まれています。それは私の宝物です。このプロジェクトに参加できた事を光栄に思います」とコメントを寄せた。
7月19日以降、プロジェクトの参加者が数名ずつ発表されており、アジアからは、昨年「嘆きのピエタ」で金獅子賞を戴冠したキム・ギドクをはじめ、「長江哀歌」(06)で同賞を受賞したジャ・ジャンクーほか、ホン・サンス、アピチャッポン・ウィーラセタクン、ブリランテ・メンドーサらの参加が決まっている。その他、ハリウッド俳優ジェームズ・フランコや、スペインの女性監督イザベル・コイシェ、開催地イタリア出身のエルマンノ・オルミら、多彩な顔ぶれがそろう。
同映画祭オリゾンティ部門に正式出品された、園監督の長編最新作「地獄でなぜ悪い」は、9月28日公開。