渡辺謙「許されざる者」、ベネチアに続きトロント映画祭へ!
2013年8月13日 23:00
[映画.com ニュース] 渡辺謙主演、李相日監督作「許されざる者」が、カナダで開催される第38回トロント国際映画祭(9月5~15日)の特別上映部門に正式出品されることが決定した。この吉報に、渡辺は「トロント映画祭に参加が決まり、北米にもこの映画が伝わっていくことにとても嬉しく思います。多くの映画ファンに何が届けられるか、本当に楽しみです」と喜びのコメントを寄せた。
第65回アカデミー賞で最優秀作品賞、最優秀監督賞ほか4部門に栄冠をもたらした、クリント・イーストウッド監督・主演作「許されざる者(1992)」を日本でリメイクした今作は、第70回ベネチア国際映画祭にも特別招待作品として出品されることも決まっている。オリジナルと同じ1880年、江戸幕府崩壊後の北海道を舞台にした時代劇。かつて“人斬り十兵衛”と恐れられながら刀を捨てた剣士が、愛する者を守り己の尊厳を取り戻すために再び刀をとり、宿場町を“恐怖”で牛耳る警察署長に戦いを挑む姿を描く。
トロント映画祭は、北米最大規模の国際映画祭で、近年では最高賞に輝いた作品が必ず米アカデミー賞にノミネートを果たしている。今作は、イーストウッド監督が手がけた傑作の日本映画化、ハリウッドで活躍する渡辺の主演作ということで、映画サイドから強いオファーを受けての選出となった。上映は9月13日午後6時(現地時間)で、会場はエルジンシアター。最高賞にあたる観客賞を戴冠した場合、北野武監督作「座頭市」以来の快挙となる。
なお、松本人志監督の最新作「R100」もミッドナイト・マッドネス部門に選出。松本監督の同部門への出品は、初監督作「大日本人」、第2作「しんぼる」に続き3度目となる。
「許されざる者」は、9月13日から全国で公開。