台本の意味がわからなすぎる… 松崎しげる「デッド寿司」出演を一度断る
2013年7月7日 05:00

[映画.com ニュース] 数々のユニークな作品で国際的な評価を得る鬼才・井口昇監督が7月6日、東京・タワーレコード新宿店で行われた「デッド寿司」のDVD&ブルーレイ発売記念イベントに、主演を務めるアクション女優・武田梨奈とともに出席。本作に板前役で出演する歌手の松崎しげるが、「台本の意味がわからなすぎる」という理由で一度はオファーを断っていたことを暴露した。それでも、井口監督が懸命に説得した末、松崎は「その心意気が気に入った。何でもやるから、何でも言ってくれ」と出演を快諾したといい、「どこまで松崎さんが許してくれるかを実験する作品でもあった」(井口監督)と振り返った。
映画は田舎の温泉旅館を舞台に、仲居として働くヒロインのケイコ(武田)が、血に飢え殺人兵器と化した寿司を相手に、壮絶なバトルを繰り広げる異色のパニック映画。井口監督は「武田さんを主演に、斬新な映画を作ってほしいというオーダーだった。アイデアに煮詰まったので、回転寿司屋に行ったら『このタコが襲ってきたら……』とひらめいた。ちょうど日本で『ピラニア3D』がヒットしていて、それに負けない映画を作りたいと思った」と着想を語っていた。
「ハイキック・ガール!」「KG カラテガール」で主演を務め、次世代アクション女優として注目される武田は「台本を読んで、『何だ、これ?』って最初は感想に戸惑った。現場は井口ワールド全開で、すっかり洗脳され、楽しみながら演じた」と述懐した。
本作での熱演が評価され、昨年10月に米テキサスで開催されたファンタスティック・フェストで主演女優賞を受賞。「映画祭から帰国し、家に着いた途端、ツイッターで受賞を知りました(笑)。慌ててマネージャーに電話しても『え?』って全然知らない様子で……」と明かしていた。武田は、2014年新春に公開される井口監督の最新作「ヌイグルマーZ」(中川翔子主演)にも出演している。
「デッド寿司」DVD&ブルーレイは発売中。
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