佐藤浩市“ハードル越えた”「草原の椅子」を自信のアピール
2013年2月23日 15:15

[映画.com ニュース] 人気作家・宮本輝氏の小説を成島出監督が映画化した「草原の椅子」が2月23日、全国207スクリーンで封切られた。成島監督と出演の佐藤浩市、西村雅彦、吉瀬美智子、小池栄子、中村靖日と成島出監督は、メイン館の東京・丸の内TOEI1で舞台挨拶に立った。
佐藤は、過酷な移動を強いられたパキスタン・フンザなどでの撮影を振り返り、「大変なロケもあったけれど、職業病なのか終わると笑い話になる。やっとこの日を迎えられ、ホッとしている」と安どの表情。50歳で人生を見つめ直すという役柄と自身を照らし合わせ、「50歳を2年ちょっと過ぎましたが、この作品と次に撮った作品(『許されざる者』)と、あと1本の三谷幸喜とのやつ(『清須会議』)はどうでもいいんですけれど、この3本は自分のキャリアとして越えなければいけないハードルだった。それほど自分の思いがつまっている」とジョークを交えながら自信をみなぎらせた。
主題歌を手がけた「GLAY」のTAKUROから「僕自身、共感できることが多い大人の映画だと思います。主題歌も、うまく映画に寄り添うことができたのではないかと、手応えを感じています」という旨のメッセージが届いた。佐藤も初回上映を見た観客に対し、「歌詞をかみしめながらエンディングを楽しむと…。あっ、皆さん、見終わっちゃいましたよね。だったら、もう1度見るとまた違う味わいが出てきますよ」と“リピーター獲得”に乗り出し、笑いを誘った。
今月28日にはパキスタンの首都イスラマバードでの上映会も決定し、ファルーク・アーミル駐日パキスタン大使が佐藤、西村、吉瀬に花束を贈呈。上映に合わせ現地入りする予定の西村は、「パキスタンと日本の関係を、今以上に良くなるきっかけのひとつになればと思い行ってまいります。私には何の力もありませんが、反応を直に感じてきたい」と声高に叫んだ。
吉瀬は、このほど第一子を妊娠していることを発表したばかりで、「子どもができない役でしたが、パキスタンの流れ星に願いを込めたら授かることができました。この映画を見たら、願いがかなうかもしれません」とPRも含め照れ笑い。佐藤も「1分に1回は流れ星が流れる、満天の星の下でそんな願いをしているとはつゆとも知らなかった。本当におめでとうございます」とちゃかし気味に祝福した。
「草原の椅子」は、カメラメーカーに勤める中間管理職のサラリーマンが、50歳でできた同い年の親友、淡い恋心を抱いた陶器店主の女性、そして育児放棄に遭って心を閉ざす少年とともに、人生の再出発を期すためパキスタンに旅立つ人間ドラマ。成島監督は「良き人に舞い降りる幸福の連鎖がテーマ。ぜひ、この連鎖を広めてください」とアピール。フォトセッション時には子役の貞光奏風も加わり、佐藤は「この映画を応援してやってください」と言葉に力を込めた。
(C)2013「草原の椅子」製作委員会
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