タランティーノのメッセージでゆうばり映画祭開幕 「メロンでも食べながら見て」
2013年2月21日 21:00

[映画.com ニュース]北海道夕張市で23回目を迎える「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2013」が、2月21日に開幕。クエンティン・タランティーノ監督の「ジャンゴ 繋がれざる者」がオープニングを飾り、上映前には同映画祭となじみが深いタランティーノ本人からのビデオメッセージが流された。
オフシアター・コンペティション部門で審査員を務める塚本晋也監督(「鉄男」)、吉田大八監督(「桐島、部活やめるってよ」)、俳優の山本浩司、各出品作のゲストたちは、この日のフライトで北海道へ。だがあいにくの大雪により、映画祭専用の臨時列車は運休となり、夕張駅前での市民による歓迎セレモニーは中止になった。それでも大勢の市民は、ゲストが乗ったバスが到着するホテルの前に陣取り、「おかえりなさい」と書かれたカードを掲げて熱く歓迎した。
メイン会場となるアディーレ会館ゆうばりの大ホールにも、市民や明日以降に上映される作品のゲストたちが数多く詰めかけ満席状態。「牙狼<GARO> 蒼哭ノ魔竜」の雨宮慶太監督、「ラジオデイズ」に出演する渡辺真起子、「クソすばらしいこの世界」のキム・コッピ、北村昭博らの姿も見られた。
審査委員長を務める塚本監督にとって、同部門の審査員に名を連ねるのは記念すべき第1回以来、2度目のこと。当時と比べて、自主製作の“オフシアター”と劇場で公開される“オンシアター”作品の区別がなくなってきていることに触れ、「僕にとっては(候補作の監督は)同業者。昔は『出る杭は打つ』とか言って喜んでいましたが(笑)、いまはとにかく真っ白な気持ちです。真面目に見させてもらい、ここにいるみなさんと真剣に話をして選びたい」と語った。
タランティーノ監督は、デビュー作であり脚本・主演を務めた「レザボア・ドッグス」を携えて93年の同映画祭に来場。「キル・ビル」では、オマージュを込めて栗山千明が演じた役名を“GOGO夕張”とするなど、同映画祭に特別な思いを抱いている。ビデオメッセージでは夕張入りできないことを残念がりつつ、観客に向けて「寒いだろうから防寒対策はしっかりしてくれ!」「おいしいメロンでも食べながら見てくれ」と映画祭のハッピ姿で呼びかけ、会場は笑いに包まれた。
「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」は2月25日まで開催。
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