【全米映画ランキング】「アルゴ」が首位に。トム・ハンクス主演「クラウド アトラス」は3位
2012年10月31日 21:00

[映画.com ニュース] ハロウィーンを迎えた全米ボックスオフィス。先週末は3本の新作がランクインするも、すべて振るわず、約1230万ドルという弱い数字ながら公開3週目の「アルゴ」が首位に立った。
同作の17日間の累計興収は約6000万ドル。これから来年2月までの賞レースを考慮すると、最終興収1億ドルオーバーはほぼ確実で、オスカー受賞となると1億5000万ドルまで伸びる可能性も出てきた。2位も公開4週目にして順位を上げたアニメ「モンスター・ホテル」。こちらの累計興収は約1億3000万ドル。
そして、3位デビューとなったのが、「マトリックス」シリーズ、「スピード・レーサー」のラナ&アンディ・ウォシャウスキー、「ザ・バンク 堕ちた巨像」のトム・ティクバという3人の共同監督による群像劇「クラウド アトラス」。19世紀の南太平洋から文明滅亡後の近未来までを舞台に、6つのつながった物語が併行して描かれるチャレンジングなSFファンタジー大作。当初、複雑な構成を理解できなかった数人の批評家が叩いていたため、失敗作という噂が流れていたが、公開前には盛り返し、レビューは概ね好評となっている。原作は「ナンバー9ドリーム」(新潮社刊)でブッカー賞候補になったデビッド・ミッチェル。出演はトム・ハンクス、ハル・ベリー、ジム・ブロードベント、ヒューゴ・ウィービング、ジム・スタージェス、ペ・ドゥナ、ベン・ウィショー、スーザン・サランドン、ヒュー・グラント。製作費1億ドルで、オープニング興収約940万ドルという苦しいスタートになったが、今後のチャートアクションに期待したい。
その他、初登場5位に人気ゲームの映画版「サイレントヒル」の続編「Silent Hill: Revelation 3D」、ハロウィーン向けティーンコメディ「Fun Size」が10位に滑り込んだ。
今週末は、デンゼル・ワシントン、ロバート・ゼメキス監督のアカデミー賞受賞コンビによるドラマ「フライト」に、クエンティン・タランティーノ製作総指揮、ラッセル・クロウ主演、RZA監督のアクション「The Man with the Iron Fists」が公開となる。
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