妻夫木聡、初の井筒組は「毎日が刺激的」 「黄金を抱いて翔べ」ついに完成
2012年10月15日 19:46

[映画.com ニュース]俳優の妻夫木聡が10月15日、都内で行われた主演作「黄金を抱いて翔べ」の完成披露試写会に、共演する浅野忠信、桐谷健太、溝端淳平、チャンミン(東方神起)、西田敏行、井筒和幸監督とともに出席した。妻夫木は井筒監督と初タッグとなり、「毎日が刺激的。厳しい現場と聞いていてビビっていたが、監督の妥協しない姿勢に『映画はそんな簡単に作れないよな』と改めて実感した」と述懐。「今までにない格好いい日本映画ができた。6人の男の生き様を感じてもらえれば」と胸を張った。
原作はベストセラー作家・高村薫(「高」ははしご高)のデビュー作で、第3回日本推理サスペンス大賞を受賞したクライム小説。大阪を舞台に、妻夫木演じる主人公が銀行の地下に眠る時価15億円の金塊を手に入れようと、チームリーダー(浅野)、システムエンジニア(桐谷)、調達屋(溝端)、爆弾工作員(チャンミン)、相談役(西田)らで結成した強奪チームとともに大胆不敵な計画を決行する。
「僕自身とても気に入っている」(浅野)、「どっしりとした、めっちゃ格好いい作品」(桐谷)、「井筒監督の作品に出るのが夢だった。この場に立てて幸せ」(溝端)と豪華出演陣も、映画の完成に高揚している様子。今回、映画初出演を果たしたチャンミンは、「静かなキャラクターなので(役柄の)内面を演じられるのか心配だった。でも一生懸命やりましたし、後悔はないです。いい勉強になりました」と日本語で誇らしげに挨拶していた。
西田は井筒監督の「ゲロッパ!」(2003)で主演を務めており、「井筒監督は現場で映画を撮っているときが一番幸せそう。『ゲロッパ!』でソウルミュージック、『パッチギ!』ではロックが聞こえたが、今回はジャズが聞こえる」としゃれた言い回しで、約10年ぶりの再タッグをアピール。井筒監督にとっては、原作と出合い20数年を経ての念願の映画化で「読んだ当時から、映画になったら面白いと思っていたが、(当時の)自分の力量では無理だと思った。以来、映画化を何とか阻止してきたら(笑)、僕が撮れることになった」と喜びを噛みしめていた。
「黄金を抱いて翔べ」は、11月3日から全国で公開。
(C)2012「黄金を抱いて翔べ」製作委員会
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