「のぼうの城」本編映像を入手!2万人の天下の大軍に武者震い
2012年10月9日 15:30

[映画.com ニュース] 累計発行部数165万部を突破した和田竜のベストセラーを映画化した、野村萬斎主演作「のぼうの城」(犬童一心×樋口真嗣監督)の本編映像を映画.comがいち早く入手した。画面に収まりきらないほどの石田三成率いる2万人の大軍が圧巻だ。
「のぼう様(でくのぼうの意)」と呼ばれ、領民から慕われた武蔵国忍城の城代・成田長親が、わずか500人の兵で石田三成率いる豊臣秀吉方2万人の大軍に対抗する姿を描いた歴史スペクタクル。昨年9月17日に公開予定だったが、東日本大震災の発生を受け、劇中の見せ場である“水攻め”の表現が時節柄ふさわしくないと判断され、公開が延期されていた。
このたび公開された本編映像で三成(上地雄輔)が高台から見渡すのは、長野口に陣取る大谷吉継(山田孝之)が率いる軍。カメラが徐々に右側へ向けられると、そこには長束正家(平岳大)の兵が佐間口で待ち構えている。「さあ、天下人の戦をしよう」と、三成は出陣の太鼓を打ち鳴らす。一方、佐間口で長束を迎え撃つ正木丹波守利英(佐藤浩市)は、圧倒的な大軍を目の前に士気をみなぎらせる。壮大な合戦の幕開けにふさわしい、高揚感のあるシーンだ。
沼地や低湿地に囲まれた忍城を再現するため、北海道・苫小牧に広さが東京ドーム約20個分のオープンセットを設営。とくに激しい戦いが繰り広げられた長野口や佐間口、三成が水攻めのために約1週間で築いたといわれる石田堤がよみがえった。参加したエキストラは総勢4000人におよび、さらにCGを駆使して2万人の大軍に息が吹き込まれた。
主演の野村は合戦の場面について、「僕は城の中で戦況報告が来るのを待って鎮座しているだけですけれど(笑)」と前置きしつつ、だからこそ「単純に観客として見てしまいますし、ひとりの観客としてファンです。大好きなシーンのひとつですね」と明かした。
野村を筆頭に、佐藤、上地、山田、平のほか、榮倉奈々、成宮寛貴、山口智充、市村正親、鈴木保奈美、西村雅彦、平泉成、夏八木勲、中原丈雄、前田吟、中尾明慶、尾野真千子、芦田愛菜と豪華俳優陣が出演する。
「のぼうの城」は、11月2日から全国で公開。
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