【全米映画ランキング】3Dアニメ「モンスター・ホテル」がV。「ルーパー」は2位デビュー
2012年10月2日 19:23

[映画.com ニュース] 4本の新作がランクインした9月最後の全米ボックスオフィスは、3Dアニメ「モンスター・ホテル」が約4300万ドルという9月歴代新記録のオープニング興収で見事首位デビューを果たした。これまでの9月公開作のオープニング興収記録はリース・ウィザースプーン主演「メラニーは行く!」(2002年/約3564万ドル)で、実に10年ぶりの記録更新となった。
「モンスター・ホテル」は、ソニー・ピクチャーズ・アニメーションが06年から企画・製作を開始し、5度の監督交代を経てようやく公開にこぎ着けた作品。東欧ルーマニア中西部のトランシルバニアにあるモンスター用の高級リゾートホテルに人間の少年が足を踏み入れてしまったことにより起こる珍騒動が描かれる。ホテルのオーナーで主人公のドラキュラにはアダム・サンドラー、フランケンシュタインにケビン・ジェームズ、狼男にスティーブ・ブシェーミ、透明人間にデビッド・スペードなど人気スターが声の出演を担当。サンドラーとしては、「ロンゲスト・ヤード」(05年/約4700万ドル)に次ぐ、歴代2位のオープニング興収を記録。近年「ジャックとジル」「That's My Boy」など低評価、低興収の作品が続き、低迷気味だったが、ファミリー層にはまだまだ強いところを見せつけた。監督はロシア出身のゲンディ・タルタコフスキー。
批評家の圧倒的な支持を得て、約2110万ドルのオープニング興収で2位デビューとなったのは、ブルース・ウィリス&ジョセフ・ゴードン=レビット主演による米中合作のSFアクションスリラー「LOOPER ルーパー」。タイムマシンが完成するも、その使用は法律で禁止されている近未来。闇組織によって未来から送られてくる人間を抹殺する「ルーパー」という職業に就いているジョー(ゴードン=レビット)は、いつものように仕事に取りかかるが、今回のターゲットとして送られてきたのは30年後の自分(ウィリス)だった……。R指定のSFアクションとしては珍しく2000万ドルオーバーのオープニングを飾った同作。絶賛評が多いため息の長い興行になる可能性が高く、1億ドル超えも十分に狙える好スタートとなった。監督は「BRICK ブリック」「ブラザーズ・ブルーム」のライアン・ジョンソン。共演にエミリー・ブラント、ポール・ダノ、ジェフ・ダニエルズ。
3位は前週首位だった刑事アクションドラマ「エンド・オブ・ウォッチ(原題)」で10日間の累計興収は約2600万ドル。4位は前週からワンランクダウンのクリント・イーストウッド主演「人生の特等席」。こちらの累計興収(10日間)は約2370万ドル。
そして、初登場で6位にランクインしたのは、大学の女性アカペラ合唱グループの成長を描いたコメディドラマ「Pitch Perfect」。「LOOPER ルーパー」と同様に批評家からの評価は高いが、やや物足りない成績に。主演は「マイレージ、マイライフ」のアナ・ケンドリック。
また10位には、アメリカの公立小学校の改革を目指して闘った2人の女性のドラマ「Won't Back Down」が滑り込んだ。2500館以上の拡大公開ながらオープニング興収は約260万ドルと寂しいオープニング。主演はマギー・ギレンホールとビオラ・デイビス。共演にホリー・ハンター、ビング・レイムス、マリアンヌ・ジャン=バプティスト。
今週末は、リーアム・ニーソン主演で思わぬ大ヒットを記録したアクション「96時間」(09)の続編「Taken 2」(リュック・ベッソン製作・脚本)に、ティム・バートン製作の白黒3Dアニメーション「フランケンウィニー」が公開となる。
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