岡田准一&宮崎あおい、笑顔で舞台挨拶「天地明察」完成披露
2012年8月30日 19:54

[映画.com ニュース] 冲方丁氏のベストセラー小説を映画化した「天地明察」の完成披露試写会が8月30日、都内で行われ、本作で夫婦役を演じ2度目の共演を果たした岡田准一と宮崎あおいが舞台挨拶に登壇した。そろって笑顔を見せ、映画の完成をファンに報告。舞台挨拶には岡田、宮崎をはじめ、共演する中井貴一、佐藤隆太、市川猿之助、横山裕、渡辺大、滝田洋二郎監督らが出席した。
岡田演じる江戸時代前期の囲碁棋士で、天文歴学者の安井算哲(後の渋川春海)が、800年にわたり使用されてきた暦の誤りを見抜き、改暦の大事業に挑む姿をダイナミックに描く。宮崎が算術家の兄・村瀬義益(佐藤)を通じて算哲と出会い、やがて妻となる美しく気丈な娘・えんに扮した。
岡田は「実在の人物を演じるという独特のプレッシャーを感じるなか、プロフェッショナルな方々とご一緒することができた」と述懐し、「30歳の転機として真剣に取り組み、熱い夏を過ごした。ひとりの少年が男になる物語」と誇らしげだ。一方の宮崎は「映画を愛する人たちが集まった、とても温かな現場。私自身も参加できて、とてもうれしく幸せだった」と笑みを浮かべ、「人と人が支え合って生きることを改めて実感できる作品」とアピールしていた。
滝田監督にとっては、第81回アカデミー賞で「おくりびと」が外国語映画賞を受賞して以来、初メガホン(「釣りキチ三平」は受賞後の公開作)で、「2年前に原作に出合い、すぐに映画化したいと熱望した。原作がもつ精神を映像化するのは苦労したが、素晴らしいキャストの皆さんが“色”と“息吹”を吹き込んでくれた」と完成に感無量の面持ち。舞台挨拶には原作者の冲方氏も出席し「原作の息吹を感じると同時に、映画ならではの感性も感じた。まるで同じ星を違う場所から見たかのよう」と感銘を受けていた。
なお、当初登壇予定だった歌舞伎俳優・市川染五郎(宮栖川友麿役)は、27日に東京・国立劇場での転落事故で負傷し、急きょ舞台挨拶には欠席。「僕の映画には何度も出てもらっているし、今回はだいぶ嫌な役を演じてもらった。歌舞伎界にも映画界にも大切な存在なので、少しでも早く回復してほしい」(滝田監督)、「大変お世話になり、今日お会いできるのを楽しみにしていた。1日も早い回復をお祈りしております」(岡田)とメッセージを寄せた。
「天地明察」は9月15日から全国で公開。
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