小藪千豊、役づくり兼ね相武紗季をストーキング?
2012年3月10日 21:35
[映画.com ニュース] 映画「FLY! 平凡なキセキ」が3月10日に公開初日を迎え、主演を務めた吉本新喜劇・座長の小藪千豊をはじめ相武紗季、温水洋一、大杉漣、近藤真広監督が、都内の劇場で舞台挨拶に登壇した。
大阪の町工場の工員の満男(小藪)と遠い星から落ちてきた宇宙人のシカタ(温水)。偶然出会ったモテない2人が、それぞれ恋の成就のために奮闘する姿を描く。人気劇団「ヨーロッパ企画」の上田誠と山脇唯が脚本を手掛け、主題歌「満男、飛ぶ」を斉藤和義が書き下ろしているほか、笹野高史、西田敏行ら実力派俳優がキャストに名を連ねる。
小藪は、同日公開の3D映画「おかえり、はやぶさ」をライバル視しているようで「どちらも同じ“宇宙”の話ですのでよろしくお願いします!」とアピール。相武の印象を聞かれると「良い意味で裏切られました。外見はかわいいですが、中身はここまで普通の芸能人は見たことないってくらい普通で、地元にいそうでビックリしました」とその気さくさに驚いた様子。また、「僕はこう見えて人見知りなので、あまり話せなかったんですが」と苦笑交じりに明かし「(片思いの)役づくりを兼ねて相武さんがマネージャーさんと話しているのをずっと見ていました」と語り、周囲からストーカー扱いされた。
一方の相武は、本作で初めて母親役を経験。「子役の(屋島)昴太くんが心開いてくれるか不安だったんですが、3時間くらいで『なあ、これやろう!』って言ってくれるくらい距離が縮まって、楽しくやらせてもらいました。昂太くんがいたから小藪さんとも打ち解けられました」と笑顔を見せた。
宇宙人役を演じた温水は「これが僕の代表作になればうれしい」と強い思い入れを吐露。「役づくりは何もせず、緑に塗っただけ。『マーズ・アタック』を見たけどあまり参考にならなかった」と語り会場の笑いを誘った。
吉本新喜劇を見に行くという大杉は、小藪について「一歩引いてじっくりと観察するような目線を持っている。役の満男と小藪くんの垣根がなくなっていく感じで、見ていて面白かったです」と絶賛。小藪は、「いまの言葉は小藪家の宝にします! 娘が反抗したときにこのビデオを見せたい」と感激した面持ちで語った。