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ピーター・グリーナウェイ「ベニスに死す」を新たに映画化

2012年2月23日 12:07

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怪しげな映像が魅力のグリーナウェイ監督
怪しげな映像が魅力のグリーナウェイ監督
写真:BENAINOUS-CATARINA/Gamma/アフロ

[映画.com ニュース] 鬼才ピーター・グリーナウェイ監督が、ルキノ・ビスコンティ監督による映画版で広く知られる独作家トーマス・マンの小説「ヴェニスに死す」を新たに映画化することがわかった。

プロデューサーのキース・カサンダーが英スクリーン・デイリーに語ったところによれば、グリーナウェイ版「ベニスに死す」のタイトルは「Food For Love」。ビスコンティ版とは異なり、ベネチアでのロケはごく一部で、ほとんどをスタジオ内で撮影し、グリーナウェイ監督の代表作「コックと泥棒、その妻と愛人」に似た雰囲気の作品になるという。

現在、11月のクランクインに向けてキャスティング中。ビスコンティ版では、主人公の老作曲家アッシェンバッハをダーク・ボガード、主人公がその美しさの虜になる美少年タジオをビョルン・アンドレセンが演じた。

グリーナウェイ監督は現在、2007年の「レンブラントの夜警」に続く“オランダの芸術家”シリーズで、版画家ヘンドリック・ホルツィウスを題材にした「Goltzius and the Pelican Company」(F・マーレイ・エイブラハム主演)のポストプロダクション中。さらに、今後10本は映画を製作したいと宣言しているそうで、企画中の作品のなかには、画家ヒエロニムス・ボッシュの伝記映画もあるという。

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