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ドリームワークス、深刻な資金難 出資各社と再交渉へ

2012年2月2日 08:00

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「戦火の馬」がヒット中のスピルバーグ監督
「戦火の馬」がヒット中のスピルバーグ監督
写真:ロイター/アフロ

[映画.com ニュース] スティーブン・スピルバーグ監督の製作会社ドリームワークスが、資金面で困難な状況に立たされていると、ニューヨーク・タイムズ紙が報じた。

現在のドリームワークスは、4年前にスピルバーグ監督がユニバーサル・ピクチャーズ元社長のステイシー・スナイダーとともに、その時の親会社であるパラマウント映画から分離・独立させたもの。インドの複合メディア企業リライアンス・グループからの出資、J・P・モルガン証券が主導となった複数の銀行からの融資をもとに、映画製作を行ってきた。

しかし、この分離・独立の時期がリーマン・ショックと重なったため、リライアンスから5億5000万ドル、銀行から7億5000万ドルの計13億ドルを調達する計画がとん挫。リライアンスからの出資3億2500万ドル、銀行からも同額の3億2500万ドルの計6億5000万ドルでの船出となった。現在は、資金面での問題が浮き彫りとなり、映画の企画開発のペースを遅らせている状況だという。

ドリームワークスは2009年から映画製作をスタート。「カウボーイ&エイリアン」「アイ・アム・ナンバー4」「フライトナイト 恐怖の夜」など興行で苦戦した作品がある一方で、「戦火の馬」「ヘルプ 心がつなぐストーリー」「リアル・スティール」などがヒットしている。

映画の資金の回収には時間がかかるのに対し、大作映画を製作するためには1億ドル以上のキャッシュが必要となるため、同社は近日中にリライアンスや銀行側と再交渉を行う予定だという。名門ドリームワークス・ブランドの今後に、大きな注目が集まる。

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