史上初!「猿の惑星」新作、サルと人間の合同上映会開催
2011年10月7日 05:00

[映画.com ニュース] 人気SFシリーズの最新作「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」(ルパート・ワイヤット監督)の公開を記念し10月6日、「日本のサル学発祥の地」であり“猿の聖地”と呼ばれる大分市高崎山自然動物園で、人間と野生のサルがともに映画を鑑賞し、絆(きずな)を深めるという史上初の上映会イベントが開催された。
この動物園のサルは全て野生で、「猿寄せ場」という場所に群れごとに集まってくることが大きな特徴として知られている。「サルが人間にとって身近で愛すべき動物であることを、映画を通して再認識してもらいたい」という大分市からの呼びかけによって実現した本イベント。動物園の全面バックアップにより、開催3日前からサルたちへの上映会参加募集告知を行ったほか、会場の最前列には、約800頭の群れのボスザル・ベンツくん専用のVIPシートを用意した。
当日は、この日のために編集した本作の特別編を「猿寄せ場」に設置した巨大モニターで上映。上映開始時は、スピーカーの音に驚き、逃げ出したり不安げだったサルたちも、物語が進行するにつれ、自分たちと同じ容姿をしたサルたちの表情やアクションシーンをチラチラ見つめるようになり、中には興奮したのかモニターに登り始めるサルも出現。途中で1つの群れのサルが山に引きかえしてしまうなどのハプニングもあったものの、会場は大いに盛り上がり、約50人の参加者とサルたちは、「猿の惑星」を通して絆を深め合った。
動物園スタッフの嵯峨由朗さんは「特に思い入れの強いタクマというサルがいて、瀕死状態のところを救い、ミルクを飲ませたりした。回復したところで群れに戻したが、自分ともう1名のスタッフの顔は分かるようで、今でも会うと何かを話しかけてくる。映画を見て、タクマが当時のお礼を言っているような気がした」と、サルとの感動的なエピソードを披露。イベントの発起人である大分市観光課長・羽田野文和さんは「映像を見たサルは進化すると思う。またこのような面白い試みを実施したいと思います」と、人間とサルとの絆づくりに更なる意欲を語った。
「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズや「アバター」などでアカデミー賞視覚効果賞を受賞しているWETAデジタル社が製作を担当した本作。本物のサルの出演シーンは一切なく、リアルなCGのサルに対して、動物愛護団体の最大組織PETAは動物に対して友好的な企業や製品へ贈呈するプロギー賞をワイヤット監督に贈っている。
「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」は、10月7日から全国で公開。
フォトギャラリー

PR
©2025 Disney and its related entities
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

宝島
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】すさまじい映画だった――全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

映画「F1(R) エフワン」
【「トップガン マーヴェリック」を観た人類におくる】あの“胸アツ”を更新する限界突破の超注目作
提供:ワーナー・ブラザース映画

フロントライン
【感情、爆発。】日本を代表する超豪華キャスト。命を救う壮絶な現場。極限の人間ドラマ。魂の渾身作。
提供:ワーナー・ブラザース映画

試写会で絶賛続々
「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

ネタバレ厳禁映画の“絶品”登場!
【超・超・超・超・異色展開】このカオス、このサプライズの波状攻撃…あまりにも好きすぎた
提供:バンダイナムコフィルムワークス

We Live in Time この時を生きて
【仕事にならないくらい泣いた…】人生の岐路で何度も観返したい、“一生大切にする”珠玉の1本
提供:キノフィルムズ

おばあちゃん版「ミッション インポッシブル」!?
【辛口批評サイト98%超高評価!】アクション映画好きに全力でオススメ!めちゃ良かった!!
提供:パルコ