「十二人の怒れる男」名匠シドニー・ルメット監督、86歳で死去
2011年4月11日 11:14

[映画.com ニュース] 「十二人の怒れる男」「狼たちの午後」などの社会派ドラマで知られる米映画監督のシドニー・ルメットさんが4月9日、米ニューヨークの自宅で悪性リンパ腫による合併症のため死去した。86歳だった。
ルメットさんは1924年6月25日、米ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれ。幼少の頃にニューヨークに移住し、以降同地を拠点に活動をつづけた。父親が俳優で、自身も4歳で舞台デビュー。その後、舞台やテレビの演出を手がけるようになる。57年には、陪審制度を扱った傑作「十二人の怒れる男」で長編映画監督デビューを果たし、ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞したほか、アカデミー作品賞、監督賞、脚本賞にもノミネートされた。
代表作に、「セルピコ」(73)、「狼たちの午後」(75)、「ネットワーク」(76)、「プリンス・オブ・シティ」(81)、「評決」(82)、「デストラップ・死の罠」(82)など。07年の「その土曜日、7時58分」が遺作となった。
俳優の魅力を最大限に引き出す演出術でも知られ、ルメット監督の作品に出演した俳優のうち、実に18人がアカデミー賞の主演男女優賞にノミネートされた。そのひとりで、「セルピコ」と「狼たちの午後」で同主演男優賞にノミネートされたアル・パチーノは、「シドニー・ルメットの名は、その作品とともに語り継がれる。彼は偉大な遺産を残したが、それ以上に、彼に近しい人たちにとっては誰よりも品格のある人間として記憶に残るだろうし、私自身もあれほど優しい男には出会ったことがない。私たちは大きな存在を失った」との追悼コメントを発表した。
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