セルピコ

劇場公開日:

解説

実話をもとに、名匠シドニー・ルメット監督が警察内部の腐敗と戦う青年刑事の姿を描いた社会派ドラマ。警察学校を卒業後、ニューヨーク市警の勤務に就いたセルピコ。しかし彼は地元の麻薬を取り仕切るボスからの賄賂を拒否したために左遷させられる。汚職が公然とはびこる中、セルピコはたったひとりで戦い続ける。孤立無援の彼はやがて危険地帯へ送り込まれるが……。前年の「ゴッドファーザー」でアカデミー助演男優賞にノミネートされたアル・パチーノは、本作で主演男優賞に初ノミネート。

1973年製作/130分/アメリカ
原題:Serpico
劇場公開日:1974年7月13日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第31回 ゴールデングローブ賞(1974年)

受賞

最優秀主演男優賞(ドラマ) アル・パチーノ

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
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映画レビュー

4.5【”あんなにも崇拝していた警察だったのに。”或る男が夢を持って入った警察だが長年蔓延っていた悪人から賄賂を貰う事が横行していた。一人賄賂を受け取らず孤独だが信念を持って行動する男の姿が響く作品。】

2024年1月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

幸せ

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NOBU

4.0臆することなかれ!! セルピコ、新人警官が我が道を行く作品

2023年8月28日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

ニューヨークの警官に配属されたセルピコが
汚職、不正がまかり通る警察を
内部告発していくようなストーリーでした。
当時のニューヨークは治安の悪さを物語っていました。
警察官の仲間だと思っていた人物が
裏切りかと思える実態、真相に迫る姿が
鮮明に描かれていました。

銃で撃たれ倒れ込むシーン!
耳から流れる鮮血!
セルピコは自分の体に傷を負いながら
社会に訴えかけたいものがあった!
とそんな風に観終わりました。

若き日のアル・パチーノの演技を初めて観た
作品でした。

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美紅

5.0テーマ曲が物悲しさを増幅させる作品

2023年4月29日
iPhoneアプリから投稿

ロードショーで観たかったのだが観そびれてしまい、
公開後、暫くしてからテアトル新宿あたりで観た。

原作本ありの実話物(現在も邦訳版を所有)。
中学生当時で、警察官=正義の執行者と単純に考えていたので(アメリカの事であるとはいえ)、かなりの衝撃を受けた映画である。

アル・パチーノの熱演と、社会派のシドニー・ルメットが監督と相まって、孤立無援な状況の中でも己の信念を貫き通して次第に想像を絶するような立場に追い込まれて行く主人公、それを優しく包み込んで励ましているかのようなギリシャ系のミキス・セオドラキス氏による音楽と共に忘れがたい、感動作品として記憶されています。

鑑賞後にサントラを探したが国内盤が入手困難になっていて、結局、アメリカ盤LPを購入して愛聴してました。
ついでに、劇中では流れませんが、ペリー・コモによるヴォーカル・バージョンも当時のシングル盤で所有してますが、歌付きカヴァー盤ではありますがとても好きな曲です。
「Beyond Tommorow」のタイトルです。

確かYouTubeで聴く事ができると思います。

尚、シドニー・ルメット氏はこの後、今作の姉妹編的な対をなす作品「プリンス・オブ・ザ・シティ」を監督しています。

この作品、セル、レンタルビデオ全盛時代前に初めてTVオンエアーされた時に喜び勇んで録画したんですが、放送枠の関係上、最初の恋人であるコーネリア・シャープとの件が潔くバッサリとちょん切られていて唖然でした。
それでも、故、野沢那智さまの吹き替えは良かったです。
またTVシリーズ化され「新セルピコ 」のタイトルで放映されてますが、当然、主演はアル・パチーノでは有りません(笑)。

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アンディ・ロビンソン

4.0実に上手に現実を見せた

2023年4月28日
PCから投稿

主人公が 同じことにこだわり続け、 同じ 危険 同じ立場にはまり続けるのをかなり 延々と見せられて 霹靂した。が、 観客に現実を思い知らせるために それが必要だった。 見てるうちに だんだん 主人公のやってることが間違いではないかという気がしてきた。 いや 実際 間違いだったかもしれないということを思った。周りがそういう状況ならそれに合わせるべきじゃないか? 主人公がパラノイア の変人に見えた。 多分 実際にそういう人だったんだろうと思った。 こういう人じゃなきゃ こういう 戦い方、こういう 粘りかたは絶対にできなかっただろうと感じた。 そう感じさせるように描いた 脚本 力に脱帽した。
それにしてもアルパチーノ の警官制服姿、 全然似合わない。 制服が似合わなくても 女にモテて楽しく幸せにやってるところから追い詰められていく様子がリアルで怖かった。
これを見て 汚職の 撲滅 ってのは トップダウンでなきゃできないし、下手すると トップダウンでやろうとしてもトップが下から狙われるというリスクがあるなと思った。 ロシアや中国は 今でも こんな具合だろうなと思った。 そして アメリカも本当に 賄賂 体質から抜け出しているのかと疑問を感じた。

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タンバラライ
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