菅原文太、山田洋次監督最新作「東京家族」に主演
2011年2月23日 06:20
[映画.com ニュース] 俳優の菅原文太が、山田洋次監督の最新作「東京家族」に主演することがわかった。菅原の映画出演は「バッテリー」(2007)以来となり、主演作にいたっては「わたしのグランパ」(03)以来約8年ぶりとなる。
山田監督にとって、「二階の他人」(61)で監督デビューしてから50年という節目の年。今作については、「小津安二郎監督の名作『東京物語』を今日に置き換えながら、家族のきずなは愛おしく、時として儚(はかな)いということを、すべての日本人に向かってしみじみと語りかけたい」という思いから製作にいたった。
これまでに、テレビドラマとしてたびたびリメイクされてきた「東京物語」。それだけでなく、ビム・ベンダース監督作「東京画」、ジュゼッペ・トルナトーレ監督作「みんな元気」など、同作にオマージュを捧げた作品は数多くあり、世界中のファンが愛して止まない小津監督の不朽の名作だ。
菅原演じる主人公・平山周吉の妻とみこは、市原悦子が扮する。2人の映画での共演は、「やくざ戦争 日本の首領」(77)以来、実に約34年ぶり。市原の山田監督作への出演は、「霧の旗」(65)以来となり、約46年ぶりの“再会”となる。周吉・とみこの家族を演じるキャスト陣も、主演級が結集。病院を経営する長男の幸一・文子夫婦を西村雅彦と夏川結衣、美容院を経営する長女の滋子と夫・金井庫造を室井滋と林家正蔵、舞台美術の仕事をする次男・昌次と恋人の間宮紀子を妻夫木聡と蒼井優が演じる。
今作では、成長した子どもたちに会うために上京した、瀬戸内海の小島で暮らす老夫婦を子どもたちは歓迎するが、あまりにも生活のリズムが違うため、少しずつすき間が生じ始める。母とみこが一番心配していたのは、次男の昌次の生活ぶり。しかしアパートへ様子を見に行くと、結婚の約束をした女性を紹介される。ほっとした矢先、長男・幸一の家で倒れてしまう。全編を通じて家族のきずなと喪失、夫婦と子ども、老いと死についての問いかけを丹念に描く。
4月1日にクランクインし、6月下旬にクランクアップ予定。そして、9月上旬の完成を目指すという。
「東京家族」は、今冬に全国で公開。
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