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イーストウッド「ヒア アフター」で異例のCG使用

2011年2月18日 13:17

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「ヒア アフター」の本編冒頭で巨大な津波に呑み込まれるマリー役のセシル・ ドゥ・フランス
「ヒア アフター」の本編冒頭で巨大な津波に呑み込まれるマリー役のセシル・ ドゥ・フランス
(C)2010 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

[映画.com ニュース] クリント・イーストウッド監督の最新作「ヒア アフター」で、イーストウッド作品で異例のCGを使用、本編冒頭で迫力の津波シーンが登場する。

小さな海辺の町を巨大な津波が襲うのは、セシル・ドゥ・フランスが演じるフランス人のマリーが津波に呑み込まれて臨死体験をする重要な場面。本編中ではインドネシアの設定だが、撮影はハワイ・マウイ島で行われ、その後、イギリスのパインウッド・スタジオの巨大な水槽で撮影した映像とともに、マイケル・オーウェンズ率いる視覚効果工房のスキャライン社で、迫力の津波シーンが完成した。

これまでの作品は人間ドラマを描き、CGを使う必要性がなかったが、今回のシーンに対しイーストウッド監督は「あれは実際、たいしたことだよ。あの状況を表現すること、あれを再現することはとてつもなく難しいし、波はとくにつくるのが難しいが、ほかの方法ではできなかった。私たちが目指した通りにストーリーを描くためには、CGをいくらか使う必要があったが、マイケルはあの波を見事にリアルにつくってくれた」と太鼓判を押している。

同作は、米サンフランシスコに住む元霊能力者のジョージ(マット・デイモン)、臨死体験をした仏パリ在住ジャーナリストのマリー(セシル・ドゥ・フランス)、英ロンドンに暮らす双子の兄を亡くした小学生マーカスの3人が、大きな苦しみを乗り越えながら生きることに希望を見出していく姿を描く。「クィーン」「フロスト×ニクソン」を手がけたピーター・モーガンの脚本に感銘を受けたスティーブン・スピルバーグが製作総指揮を務め、「硫黄島からの手紙」以来のコラボレーションとなるイーストウッドを監督に指名。パリ、ロンドン、ハワイ、サンフランシスコで撮影が行われた。

ヒア アフター」は、2011年2月19日から全国で公開。

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