ジュリエット・ビノシュ、是枝裕和監督との映画製作に前向き
2011年1月28日 18:37

[映画.com ニュース] JAPAN国際コンテンツフェスティバル2010(コ・フェスタ)のオリジナルイベント「劇的3時間SHOW 5人の国際映画監督が語る」が1月28日、東京・青山のスパイラルホールで行われ、是枝裕和監督と仏女優のジュリエット・ビノシュが登壇。イベント前に会見し、「長年のアイドル。隣にいてもチラ見しかできない」(是枝監督)、「近くにいると、まるで天使が通り過ぎたような感覚を覚える」(ビノシュ)と互いの印象を語った。
昨年12月、トラン・アン・ユン監督(「ノルウェイの森」)を招いた第1回に続き、今回は最新作「奇跡」の公開を初夏に控える是枝監督と、昨年のカンヌ映画祭で最優秀女優賞(「トスカーナの贋作」)を受賞したビノシュという異色の組み合わせによる対談が実現した。是枝監督は、「3時間話をするのは大変だが、お相手がビノシュさんなので楽しみに来た。今日は聞きたいことをとことん聞く」。ビノシュも、「女優は監督あっての存在。ぜひ私の魅力を引き出してくれれば」とトークを前に意欲満々だ。
是枝監督は、ほぼ同世代にあたるレオス・カラックス監督の「汚れた血」(86)でのビノシュの演技に触れ、「当時は映画の世界にどう飛び込むか試行錯誤していた時期。作品ともども衝撃的なインパクトを残してくれた」と述懐。一方のビノシュは、「今の映画界では貴重な人間性をもっている。存在からも謙虚さを感じる」と評し、「誰も知らない」「空気人形」といった是枝作品を絶賛した。
「いつか一緒に作品をつくれれば」と意気投合したが、「光栄だが、カラックスやホウ・シャオシェン監督に勝負を挑むことになるので、覚悟がいると思っています」(是枝監督)。海外の女優が3時間に及ぶトークショーに出席するのは異例だが、「こうした機会が国際的な意見交換の場になれば。私自身も自分のイメージにとらわれず、いろんな世界に飛び込むのが好き」と是枝監督との映画製作に前向きだった。
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