「タクシードライバー」をスコセッシ&デ・ニーロ&トリアーでリメイクか?
2010年2月16日 17:37
[映画.com ニュース] 最新作「シャッター・アイランド」を引っさげベルリン映画祭に出席中のマーティン・スコセッシ監督と、新作「メランコリア(原題)」の資金集めで同マーケットに参加したラース・フォン・トリアー監督のあいだで何やら密談があったようだ。英エンパイア誌など複数のサイトが報じたところによると、スコセッシ監督の傑作「タクシードライバー」(76)のリメイク版を、同監督と主演のロバート・デ・ニーロ、そしてトリアー監督という3者のコラボレーションで作るという企画が持ち上がっている。
今のところ噂の域を出ていないが、この件について直撃されたトリアー監督のプロデューサーのピーター・オルベク・イェンセンは、噂を肯定も否定もせず、「近日中に発表される」とコメントしたとデンマークのメディアは報じている。
トリアー監督が関わるとなると、リメイクも一筋縄ではいかないことが予想される。米バラエティ誌によれば、今回のリメイクは同監督の「ラース・フォン・トリアーの5つの挑戦(The Five Obstructions)」(03)に似たタイプの企画になるという。この作品は、トリアー監督が自分のヒーローと崇める同郷デンマークのヨルゲン・レス監督に、5つの無茶な条件(たとえばアニメ化するなど)を提示したうえで、自身の映画「The Perfect Human」をリメイクさせる様子を捉えたドキュメンタリー。それが事実なら、今回のリメイクはトリアー監督からスコセッシ監督とデ・ニーロへの挑戦状ということになる。