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「スラムドッグ」ダニー・ボイル監督が、新作プロジェクトを始動

2009年9月11日 12:00

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ボイル監督がラブコール
ボイル監督がラブコール
Photo:Splash/アフロ

[映画.com ニュース] 「スラムドッグ$ミリオネア」でアカデミー作品・監督賞を受賞後、次回プロジェクトを決めかねていたダニー・ボイル監督が、どうやら決断したようだ。

今年6月に20世紀フォックス傘下のインディーズ系スタジオ、フォックス・サーチライトと3年間の専属契約を結んだボイル監督は、登山家アーロン・ラルストンの伝記ドラマをその第1弾として選んだようだ。米The Playlistが伝えた。

アメリカ人登山家ラルストンは03年、ユタ州でロッククライミング中に落下してきた岩石に右腕を挟まれて身動きがとれなくなり、小型ナイフで自らの右腕を切り落として6日後に奇跡の生還を果たしたという、「イントゥ・ザ・ワイルド」タイプのサバイバル映画だ。

ボイル監督はその主役として、大ヒット作「きみに読む物語」(04)でスターの仲間入りしたライアン・ゴスリングを第一候補に考えているという。彼はインディーズ作品でも、「Half Nelson」(06、日本未公開)でアカデミー主演男優賞にノミネート、「ラースと、その彼女」(07)でゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネートされている実力派俳優だ。ピーター・ジャクソン監督のファンタジー「ラブリーボーン」(来春公開)は惜しくも降板したが、キルステン・ダンスト共演のミステリー主演作「オール・グッド・シングス(原題)」が年内にも全米公開される。

ボイル監督はラルストンの伝記映画のあと、インド・ムンバイで2作目となる「マキシマム・シティ(原題)」に挑み、監督・製作総指揮を務める。こちらは、ムンバイ出身の作家スケツ・メータが04年に発表したピュリッツァー賞最終候補となった自伝的ノンフィクション小説「Maximum City: Bombay Lost and Found」を映画化する作品。「スラムドッグ」がインド人作家ビカス・スワラップの小説「ぼくと1ルピーの神様」を脚色したように、この作品もサイモン・ボーフォイによる脚色作品となる。

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