チャウ・シンチーが「グリーン・ホーネット」の監督を降板!
2008年12月22日 12:00
[映画.com ニュース] 1966~67年に人気を博したTVシリーズ「グリーン・ホーネット」のリメイク作を、コメディアンのセス・ローゲンと香港のチャウ・シンチーの2人が、コロンビア・ピクチャーズのもと準備中だ。
同作は、デイリー・センチネル新聞の社長である億万長者ブリット・リードと相棒の運転手カトー(ブルース・リー扮演)が黒マスクのマスクの男の活躍を描くヒーローもの。今年9月には、チャウ・シンチーがカトー役と監督の座を得る契約を結び、2010年夏の世界公開に向けて来年夏から撮影開始される予定だった。だが、業界誌バラエティによると、チャウ・シンチーはカトー役こそ引き続いて演じるが、監督からは降板することになった。
詳しい理由は明らかにされていないが、「少林サッカー」や「カンフーハッスル」といったコメディベースの同監督の作風が、今回のリメイク版にそぐわなかったという“芸術性の相違”がその理由とされている。その脚本は、コメディ映画「スーパーバッド 童貞ウォーズ」「スモーキング・ハイ」のセス・ローゲンとエバン・ゴールドバーグという脚本家コンビが担当している。
現在は配給元の米ソニー・ピクチャーズとプロデューサーのニール・モリッツ(「プリズン・ブレイク」「アイ・アム・レジェンド」)が、監督を新たに探している真っ最中。もう少しシリアスな作風の映画作家が選ばれる公算が大きい。映画作家チャウ・シンチーにとって、ハリウッドで大きな成功をつかむ大チャンスだったが、思わぬかたちでつかみ損ねたようだ。