タナダユキ監督「R-15だけど15歳以下の子もコッソリ見て(笑)」とアピール
2008年11月21日 12:00

[映画.com ニュース] 「百万円と苦虫女」のタナダユキ監督の最新作は、「神童」「コドモのコドモ」に続き、さそうあきらの同名漫画を原作とした青春コメディ「俺たちに明日はないッス」(11月22日公開)。タナダ監督が新作について語った。
17歳で童貞の比留間(柄本時生)は、担任教師と付き合っているクラスメイトの友野(三輪子)とセックスがしたくてたまらないが、まったく相手にされずにイライラは募るばかり。本作は“輝かしい17歳”を否定する、夢も希望もない純“性春”映画だ。
「悶々としている人たちの、花火のように一瞬だけ煌めく瞬間を描きたいと思った。私にとっては、カッコ悪いながらも必死に生きている人の方がキラキラして見える」と独自の人生観を語る監督。その理由は「キラキラした人たちがあまり周りにいないから(笑)」らしいが、確かにどこにでもいる平凡な高校生たちの絶望感や焦燥感が、そのまま偽りなく描かれている。
4~5年前から本作の映画化を望んでいた監督は、「比留間役を探していて、中学生の柄本時生君(父親は俳優・柄本明)を見つけた時に、せめて高校生だったらなと思った」そうだが、企画の実現までに時間がかかったことが逆に功を奏し、高校生になった柄本を比留間役にすることができた。その柄本や安藤サクラ(父親は俳優・奥田瑛二)をはじめとする若手実力派が自然体で演じる高校生には、原作から飛び出してきたかのようなリアルさがあり、キャスティングの勝利を感じさせる。
「神童」に続き、さそう作品の脚本化に挑んだ向井康介については、「自分が知ることの出来なかった男の子の世界を表現するには、男性の脚本家がいいと思った。(向井脚本の)『ばかのハコ船』『リンダリンダリンダ』を見て、彼なら男子特有のやるせない部分やしょっぱい部分をすくい取ってくれるのではと思った」と篤い信頼を寄せている。
「私自身、不自由で楽しくなかった学生時代には戻りたくない。そんな自分が17歳だった頃の感情が現代に通じるのか少し心配だったけれど、あの時私がビクビクしたりドキドキしたことを、今の人たちも同じように感じていると思う。峯役の遠藤(雄弥)君は『初体験どうだった?』という私のオヤジみたいな質問にも、真面目に答えてくれた(笑)。時代が変わっても変わらないものがあると、逆に若い彼らに教えてもらった気がします」
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