神童
劇場公開日 2007年4月21日
解説
さそうあきらの同名コミックを原作に、天才ピアニストの少女と音大を目指す青年の心の触れ合いをみずみずしいタッチで描いた青春ドラマ。ピアノの才能に恵まれながらもそれを持て余している13歳のうた。ある日、音大浪人生のワオと出会った彼女は、彼との交流を通して音楽の真の喜びに目覚めていく。主人公うたにテレビドラマ「瑠璃の島」などで注目を集めた成海璃子、ワオに「デスノート」の松山ケンイチが扮する。
2006年製作/120分/日本
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日 2007年4月21日
さそうあきらの同名コミックを原作に、天才ピアニストの少女と音大を目指す青年の心の触れ合いをみずみずしいタッチで描いた青春ドラマ。ピアノの才能に恵まれながらもそれを持て余している13歳のうた。ある日、音大浪人生のワオと出会った彼女は、彼との交流を通して音楽の真の喜びに目覚めていく。主人公うたにテレビドラマ「瑠璃の島」などで注目を集めた成海璃子、ワオに「デスノート」の松山ケンイチが扮する。
2006年製作/120分/日本
配給:ビターズ・エンド
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2019年10月1日 まず、コミックが原作らしいのでネーミングそのものが漫画的。主人公は中学生の成瀬うた(成海璃子)と音大受験を控えた菊名和音(松山ケンイチ)である。そして恋人になる予定(?)の声楽科の女子大生はカノンなのだ。“鳴らせ歌”、“聴くな和音”と音楽がらみで固めているのですが、八百屋の2階から聞こえるピアノの音がうるさいと怒鳴り込んでくるオバさんが“キク子”だったりする。ピアノの音が原因で殺人事件も起こったりするご時世なので心配になったりもするものの、弾いていた曲がベートーヴェンの「熱情」だったりしたので、本気で聴いていたために悪人にならなかったのかもしれません。
公開当時、音楽映画が続いていたので個人的には嬉しいかぎりでした。天才的ピアノ少女の主人公が思春期という年代でもあり、ピアノを弾くのが嫌いになっている心理描写や、父親と同じ難聴になってゆく様子を繊細なタッチで描いていて、落ちこぼれ音大生と出会ったことにより、再びピアノを弾く喜びを見つける物語です。神童ならではの気難しい雰囲気や、うたの父が作曲した音楽に和むシーン、そして松山ケンイチの演技の上手さやピアノレッスンの成果など、見所はいっぱいあった。相原こずえ役の三浦友理枝もリヒテンシュタインも指揮者も本物の音楽家を起用しているのでリアル感も増します。さすがに貫地谷しほりの声楽だけは残念だった・・・ネズミのマスコットをつけたトランペットにすればよかったのに・・・
ピアノ連弾の雰囲気や“ピアノの墓場”のセットなども完璧。墓場などというと不気味なはずなのに、父親(西島秀俊)の面影を追い求めるため主人公うたが音を鳴らすだけで楽器が生き生きと甦るような、爽やかなイメージさえありました。墓場といえば、明日公開される作品なんて運動会までやっちゃうんですから、暗いイメージだけじゃないですよね・・・
もう一つ素晴らしかったのは効果音。水の音、鳥の音、虫の音・・・細かな音まで再現され、観客は次第に耳を凝らしていく。難聴になっていく効果音はもっと大胆に演出してもよかったのかもしれないけど、セミの音がヒグラシだったのが発見でした。全体的には無駄な部分が多かったし、疑問がいっぱい出てくる映画かと思います。手を握り、ぬいぐるみを置いただけで演奏が上手くなってしまうとか・・・780万の借金とピアノを売り払う関係とか・・・
【2007年4月映画館にて】
ー 成海璃子さんは、「武士道シックスティーン」の裂帛の気合を込めた声と、女性剣士としての美しき佇まいに魅了され、デビュー作の今作を観た。
そして、矢張りデビュー当時から凄かったのだと、再認識した。ー
■印象的なシーン<Caution! 内容に触れています。>
・成瀬うた(成海璃子)と、和音(松山ケンイチ)の出会いのシーンから、うたは和音にツッケンドンな態度ながら、懐いて行く幾つかのシーン。
ー うたは、明らかに自らにピアノの素晴らしさと、うたの絶対音感を信じ、ピアノを与えた父(西島秀俊)の面影を見ていたのである。
そして、成美璃子さんは、うたのような、口のきき方は男のようだが、魅力的な女性を演じさせたら、(当時)ピカイチだなあ、彼女こそ今後の邦画を担っていく神童ではないかなあ、と思っていた。 ー
・和音の瀬戸際の音楽大学入学試験のシーン。うたの強い想いが伝わり、ピアノ科主席入学を果たす和音。
・うたの幼き頃、とても好きだった亡き父と”ピアノのお墓”から、うたが幾つかのピアノの鍵盤を鳴らし、お気に入りのピアノを選ぶシーン。
ー ラストと連動している、印象深いシーンである、ー
・ドイツの名ピアニスト、リヒテンシュタインの弾くピアノを同じように決める、うたの姿。それを見てうたの音感の高さを確信するリヒテンシュタイン。
そして、彼が病のためリサイタルをキャンセルし、うたを代演者に指名するシーン。弾いたことがない曲を、いきなりオーケストラと共演させることに、激しく抵抗する母(手塚理美)と心配して駆け付けた和音に対し、落ち着いた笑顔でうたが言った言葉。
”大丈夫、私は音楽だから・・”
そして、大舞台で緊張する事もなく、席の高さが合わないと言い、楽譜を席に乗せ(短い間に暗譜している。リヒテンシュタインの練習を聴いていて、音が頭に刻まれているのである。)ピアノを弾くうた。
終了後、割れんばかりの拍手の中、ぎこちなく頭を下げ舞台袖に下がる時に、倒れ込むうた。
ー ”音楽の精”がうたから、離れたのか、緊張の糸が解けたようだと、解釈する。ー
・うたの耳鳴りの幾つかのシーン。
- 父と同じ運命なのか・・、と危惧する。ー
・うたはふらふらと、どこかに歩いて行く。魂が抜けたように・・。
同級生の池山君(彼は、うたにしょっちゅうちょっかいを出している事から、好きなのだろう・・、と思う。)は、心配して一緒にどこまでも歩いて行く。
そして、二人が到着した場所は、あの”ピアノのお墓”だった・・。
<ラストの、うたと和音の思い出のピアノでの連弾のシーンは、色々な解釈があると思うが、私はうたが、亡き父と連弾している事を暗喩しているシーンとして鑑賞した。
今作の魅力は、松山ケンイチさんを始めとした実力派俳優さんの中で、屹立した存在感を醸し出していた映画初出演!の成美璃子さんの魅力に尽きると思った作品である。>
何というか優しい雰囲気のする映画。
ラストの、耳が聞こえなくなってから、父親のピアノで奏でる二重奏でジンワリきました。
原作がイイという声をよく聞くので、読んでみたいです。
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