「20世紀少年」カンナ役に23歳の新進女優!
2008年8月4日 12:00
[映画.com ニュース] 累計発行部数2000万部を超える浦沢直樹のベストセラー・コミックを、総製作費60億円を投じて映画化する「20世紀少年」3部作。本作に登場するヒロイン、カンナ役の公開オーディションが大々的に行われていたが、新進女優の平愛梨(たいらあいり)が抜擢され、東京・日比谷の東宝本社にて発表された。平はすでに同作の撮影に参加しているが、8月7日の完成披露試写の直前のタイミングでのお披露目となった。
応募総数3000名余りの中からカンナ役を射止めた23歳の平は、オーディション直前に偶然、友人から「20世紀少年」のコミックを借り本作を知ったという。「今から考えると運命的な出会いでした。オーディション当日には腰まであった長い髪をばっさりと切り、風貌からカンナになりきって臨みました。これで落ちたら芸能界をあきらめようと思っていました」と当時を振り返ってコメント。
オーディションは演技審査を含む4次審査まで行われたが、後半は原作者の浦沢と監督の堤幸彦によってほぼ即決状態だったとのこと。「発表当日は、マネージャーではなく事務所の偉い方から『今後について話し合おう』という連絡があって、もうダメだと思いました。どんよりした感じで事務所に行くと、通知に『カンナ役決定!』と大きく書いてあって、本当にびっくりしました」と喜びの表情を見せた。この日、会場では平の演技審査の様子と、合否通知を開ける瞬間の映像が流され、感極まった彼女が会見中に号泣してしまうハプニングもあった。
平演じるカンナは、主人公ケンヂ(唐沢寿明)の姪であり、幼少期から不思議な能力を持ち、謎の教団“ともだち”から「運命の子」としてその身を狙われるという、ストーリーの中でも最も重要な人物の1人。その他キャストとして、豊川悦司、常盤貴子、香川照之、佐々木蔵之介ら、実力派たちが勢ぞろいしている。
映画「20世紀少年」は、すでに第1章、そして第2章もほぼ撮影が終了しており、第3章が8月よりクランクイン予定。待望の第1章は8月30日公開。第2章は来年1月31日、第3章は来年秋公開予定。