007最新作の邦題が「007/慰めの報酬」に決定!20年ぶりの漢字邦題
2008年5月15日 12:00
[映画.com ニュース] 現在撮影が進められている007シリーズの最新作「クォンタム・オブ・ソラス(Quantum of Solace)」の邦題が、「007/慰めの報酬」に決定した。007シリーズの邦題に漢字が含まれるのは、ティモシー・ダルトンがボンドを演じた「007/消されたライセンス」(89)以来、およそ20年ぶりとなる。また、この邦題決定に合わせ、日本語版公式サイトもオープンした。
シリーズ第22作「007/慰めの報酬」は、原作者イアン・フレミングの短編集「007/薔薇と拳銃」に収められている「Quantum of Solace(小説邦題=ナッソーの夜に)」が原作。これまで1作ごとに完結してきた映画007シリーズだが、今回は初めて前作「カジノ・ロワイヤル」を踏まえた続編的な物語になるという。前作で愛したベスパーを失ったボンドが、彼女を操っていたミスター・ホワイトを追及していくうち、その背後にある悪の組織の存在を知り……というストーリーライン。
ボンド役は、前作「007/カジノ・ロワイヤル」でシリーズ最高となる全世界興収5億9420万ドルを稼ぎ出した“金髪のボンド”ダニエル・クレイグが続投。ボンドガールには、ウクライナ出身のオルガ・キュリレンコ(「ヒットマン」)とイギリス出身の新人ジェマ・アータートンが抜擢され、悪役には「潜水服は蝶の夢を見る」の名演が記憶に新しいフランスのマチュー・アマルリックが扮する。また、監督は「ネバーランド」「チョコレート」などヒューマンドラマに定評のあるマーク・フォースターが初めてアクション大作に挑む。
クレイグは「このタイトルについては、映画を見ながら考えて欲しい。これがありきたりな物語になるわけがない。だって、これは007映画なのだから」とコメント。また、プロデューサー(バーバラ・ブロッコリ&マイケル・ウィルソン)も「最新作は前作『カジノ・ロワイヤル』のエンディングシーンから始まり、前作よりもアクションが倍増。よりボンドの内面を描いていく。本作の原作はフレミングの作品の中でも異色のもの。これまで以上に、さらに007ファンに喜んでもらえる作品になるだろう」と語っているという。
「007/慰めの報酬」は全英、全米で今秋公開、日本公開は09年正月第2弾。