バート・バカラック、ドリス・デイ、ザ・バンドらがグラミー名誉賞に
2007年12月20日 12:00
[映画.com ニュース] ソングライターのバート・バカラック、シンガー兼女優のドリス・デイ、ロックグループのザ・バンドに、来年2月の第50回グラミー賞授賞式の前日、名誉賞が手渡されることが12月18日に発表された。他に、ジャズシンガーでバンドリーダーのキャブ・キャロウェイ、クラシックバイオリニストのイツァーク・パールマンにも同賞が贈られる。
バート・バカラックは現在79歳。グラミー賞6度受賞のメロディメイカーで、作詞家ハル・デビッドと共に、60年代から数々のヒット曲を作曲。ジョージ・ロイ・ヒル監督の「明日に向って撃て!」の主題歌「雨に濡れても(Raindrops Keep fallin' on My Head)」でアカデミー主題歌賞を受賞しているほか、「何かいいことないか子猫チャン」「アルフィー」「007/カジノ・ロワイヤル」(67)「幸せはパリで」「ミスター・アーサー」などに主題歌や楽曲を提供。「オースティン・パワーズ」シリーズでもオマージュを捧げられている。
ドリス・デイは現在84歳。40年代から70年代までハリウッドでも大活躍したシンガー兼女優。アルフレッド・ヒッチコック監督の「知りすぎていた男」(56)の主題歌「ケ・セラ・セラ(Que Sera, Sera)」はアカデミー主題歌賞を受賞している。
ザ・バンドは、ギタリストのロビー・ロバートソン64歳、キーボード奏者ガース・ハドソン70歳、ドラマーのレボン・ヘルム67歳で構成され(リチャード・マニエルとリック・ダンコはすでに他界)、ボブ・ディランのバックバンドとして有名になったアメリカのロックバンド。代表曲は「ザ・ウェイト(The Weight)」で、デニス・ホッパー監督の「イージー・ライダー」(69)にも使われた。また、マーティン・スコセッシ監督が彼らの解散コンサートを撮ったドキュメンタリー「ラスト・ワルツ」(78)は音楽映画の傑作の一つと言われる。
キャブ・キャロウェイは94年に、86歳で他界しているが、1930年代よりヒット曲「ミニー・ザ・ムーチャー(Minnie the Moocher)」で一世風靡したバンドリーダー。ジョン・ランディス監督の「ブルース・ブラザース」(80)で元気な姿を見せている。
イスラエル生まれのクラシックバイオリニスト、イツァーク・パールマンは現在62歳。過去にグラミー賞を15度受賞している。スティーブン・スピルバーグ監督の「シンドラーのリスト」(93)での名演奏(作曲ジョン・ウィリアムズ)が有名だ。